iPhone 16 Proで動画を撮るようになると、気になるのが外部ストレージまわりです。

特にProRes撮影ではデータ容量が大きくなるため、外部SSDに直接収録できる環境を作れるとかなり便利です。

今回紹介するORICO MG7は、M.2 SSDケースを内蔵したマグネット式USB-Cハブ。単なるUSB-Cハブというより、iPhone撮影とMac編集をつなぐための小型ドックとして見ると面白い製品だと感じました。

この記事では、ORICO MG7の特徴や仕様、検証用に用意したSSD、そしてiPhone 16 Proとの組み合わせで外部SSDとして使えるのかを確認していきます。

今回レビューするORICO MG7とORICO EB05は、メーカー様よりご提供いただいたものです。

ただし、内蔵するM.2 2230 NVMe SSDは付属していなかったため、検証用のSSDは自分で別途購入しています。

ORICO MG7とは?

ORICO MG7は、M.2 2230 NVMe SSDを内蔵できるマグネット式USB-Cハブです。

USB-Cハブとして、USB-A、USB-C、SDカードスロット、TFカードスロット、HDMI、3.5mmオーディオジャック、PD給電に対応しています。

さらに本体内部にSSDを取り付けられるため、外部SSDケースとしても使えるのが大きな特徴です。

iPhone 16 ProのようなUSB-C搭載スマートフォンに取り付ければ、撮影用の外部ストレージとして使える可能性があります。

ORICO MG7-G2の主なスペック

項目内容
製品名M.2マグネットドック
型番MG7-G2
入力USB-C 10G / PD100W
内蔵SSDM.2 NVMe 2230 ×1
USBポートUSB-A 10G ×1、USB-C 10G ×1
カードスロットSD 3.0 / TF 3.0
映像出力HDMI 4K60Hz
オーディオ3.5mmオーディオジャック
給電USB-C PD100W
付属ケーブルUSB-C to USB-C 20G、13cm
素材アルミニウム合金 + ABS
サイズ64 × 64 × 12mm
対応OSWindows / Linux / macOS / Android / iOS

説明書にはストレージ容量として256GB / 512GBという表記もありますが、今回の提供品にはSSDは付属していませんでした。

そのため、この記事ではSSD別売りのM.2 2230 NVMe SSD対応ハブとして紹介しています。

ポート構成

ORICO MG7には、以下の複数のポートが搭載されています。

PC接続用USB-CとUSB-C PD100Wポート

機器と接続するためのUSB-Cポートと、給電用のUSB-C PD100Wポートが搭載されています。

PC接続用USB-Cは、iPhoneやMac、PCなどとMG7を接続するためのポートです。内蔵したM.2 SSDや、USBポート、SDカードスロットなどを使うためのメイン接続端子になります。

一方、USB-C PD100Wポートは給電用です。対応する充電器を接続することで、ノートPCやスマートフォンに給電しながらMG7を使える構成になっています。


USB-C / USB-Aポート

最大10Gbps転送に対応したUSB-CポートとUSB-Aポートが搭載されています。

USB-C機器だけでなく、従来のUSB-A機器も接続できるため、USBメモリや外付けSSD、カードリーダーなどを使ったデータ移動にも便利です。

SDカードリーダー

ORICO MG7には、SDカードスロットとTFカードスロットも搭載されています。

SDカードスロットとTFカードスロットは独立したチャンネルになっており、同時の読み書きにも対応。

カメラで撮影したSDカードのデータを、iPhoneやMacを使ってMG7内蔵SSDにコピーするような使い方もできそうです。

外部SSD収録だけでなく、撮影後のデータ退避用としても活躍する可能性があります。

 

HDMI4K60Hz出力と3.5mmオーディオジャック

ORICO MG7は、HDMI 4K60Hz出力にも対応しています。

MacBookや対応するUSB-C機器と組み合わせれば、外部モニターへの出力にも使える仕様です。

さらに、USB-C PD100Wにも対応しているため、ノートPCやスマートフォンへ給電しながら使うこともできます。

iPhoneで外部SSD収録をする場合、バッテリー消費も気になるので、給電しながら使えるかどうかは重要なポイントです。

さらに、3.5mmオーディオジャックも搭載されています。

実際にマイクを接続してみましたが、無事認識されました。

小型ガンマイクを装着する場合は、3.5mm TRS – TRRS変換ケーブルが必要になります。

 

外部SSDだけでなく、SDカードリーダーやHDMI出力付きのUSB-Cハブとしても使える構成です。

撮影データをiPhoneやMacに取り込む、SDカードからSSDへデータを移す、外部モニターに出力するといった使い方もできそうです。

 

MagSafeでiPhone背面へ固定できる

ORICO MG7は、背面がMagSafeに対応しています。

iPhoneのMagSafeに対応しているため、iPhone背面に貼り付けるように固定できます。

外部SSDを使った動画撮影では、ストレージ本体の固定方法が意外と重要です。撮影中にSSDがぶらぶらすると、ケーブル抜けや取り回しの悪さにつながります。

MG7のようにiPhone背面へまとめられるタイプなら、手持ち撮影や簡易的な撮影環境でも扱いやすそうです。

(MagSafe対応ケースでなくても使えるように金属のリングが1つ付属します)

外部SSDとして使えるのが最大の魅力

ORICO MG7の一番面白いところは、USB-Cハブでありながら、外部SSDとしても使えるところです。

iPhone 16 Proでは、外部ストレージに動画を直接保存できます。

特にProRes撮影では容量を大きく消費するため、外部SSDに収録できる環境があると安心です。

SSDの取り付け

SSDの取り付けは、本体カバーを開けてM.2 2230 SSDを差し込み、熱伝導用シリコンパッドを貼ってカバーを閉じる流れです。

本体のカバーをしているネジを外すのと、SSDの取り付けにネジを1本締めるだけなので作業としては簡単です。

必要なネジやドライバーはMG7に付属しています。

検証用に用意したSSD

今回、MG7に取り付けるSSDとして、【Samsung PM991 NVMe SSDの128GB】を用意しました。

項目内容
SSDSamsung PM991 NVMe SSD
容量128GB
規格M.2 2230 NVMe SSD
購入先フリマサイト
状態使用時間175時間
価格2,000円

今回のSSDは128GBなので、長時間のProRes収録を本格的に行うというより、認識・書き込み・発熱・基本動作を確認する目的で使用します。

実際に長時間撮影で使うなら、512GBや1TB以上のSSDを選んだほうが現実的だと思います。

実測

PC INポートにUSB-C接続し、実際に計測した結果がこちらです。

計測はM2MacBookProに直接接続して計測しています。

10Gbps対応であることを考えるとスペック通りの数値が出ていると思います。

Blackmagic Cameraで外部収録できるか?

iPhoneで本格的に動画を撮るなら、Blackmagic Cameraアプリとの相性も気になるところです。

結果、Blackmagic Cameraで、今回取り付けたSSDにデータを保存することができました。

SDカードを刺して、そちらに保存することもできました。

 

気になったところ

電源が必要

かなり使い道が広がりそうなMG7ですが、一番気になったのが、

 

使うときに電源が別途必要になるということ。

 

ときどき電源をつながない状態でも認識することはありますが、安定した運用をする場合は

外部からPD給電が必要になります。

 

通常の外部SSDであれば電源がなくても認識するので

このコンパクトな運用ができることがメリットだったMG7ですが、このポイントは残念でした。

SSDの発熱

NVMe SSDは高速な読み書きができる一方で、発熱しやすいストレージでもあります。

特に動画撮影の外部収録や、大容量データの連続コピーでは、SSD本体やケースが熱を持ちやすくなります。

実際に測定してみたところ、測定不可まで高温になっていました。

計測した測定機が42℃ぐらいまでしか測定できないのであまりあてになりませんが、

3秒以上触ると火傷しそうなぐらい熱くなります。

冷却ファンが欲しい。。。

 

 

ORICO EB05 USBメモリ

今回、ORICO MG7と一緒に、ORICOのUSBメモリ「EB05」も送っていただきました。

EB05は、USB-CとUSB-Aの両方に対応した2-in-1タイプのUSBメモリです。

スマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPCなど、複数の機器間でデータを移動しやすいのが特徴です。

容量は32GB / 64GB / 128GB / 256GBから選べるモデルになっています。

対応OSはWindows / macOS / Linux / Android / iPadOSです。

項目内容
製品名ORICO EB05 2-IN-1 Connector USB Flash Drive
インターフェースUSB-C + USB-A
読み取り速度最大150MB/s
書き込み速度最大70MB/s
容量展開32GB / 64GB / 128GB / 256GB
カラーシルバー / オレンジ / ブルー / グレー
素材亜鉛合金 + プラスチック
サイズ60 × 14 × 8mm
対応OSWindows / macOS / Linux / Android / iPadOS

こちらも実際に計測してみました。

USB-Cで接続して計測しましたが、ほぼスペック通りのスピードがでていました。

 

MG7のような外部SSDハブとは役割が少し違いますが、スマホやPC間でちょっとしたデータを移動したいときに便利そうです。

撮影データを長時間保存する用途というより、書類、写真、軽めの動画ファイル、納品データなどの受け渡しに向いている印象です。

Blackmagic Cameraでも認識されたのでこちらに保存することもできそうです。

まとめ

ORICO MG7は、M.2 2230 NVMe SSDを内蔵できるマグネット式USB-Cハブです。

USB-A、USB-C、SDカード、TFカード、HDMI、3.5mmオーディオ、PD給電に対応しており、小型ながらかなり多機能な構成になっています。

特に面白いのは、iPhone 16 Proの背面に貼り付けて、外部SSD収録用のストレージとして使える可能性があるところです。

一般的な外付けSSDをケーブルでぶら下げるよりも、撮影時の取り回しは良くなりそうです。

次期モデルで、外部電源なしでも安定して動作し、発熱対策も強化されると、かなり使いやすいモデルになると思います!

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