LUMIXを使っていると、時々耳にするのが

「昔のコントラストAF時代のLUMIXのほうが、色が良かった」

という話です。

私がLUMIXに初めて触れたのは、位相差AFが初めて搭載されたS5Ⅱからでした。
その後、S5Ⅱのサブ機としてS9を購入し、さらに操作性の面で物足りなさを感じる部分があったため、現在はGH6も所有しています。

そんな流れでLUMIXを使っていく中で、改めて気になったのが

コントラストAF時代のLUMIXと、現在の位相差AF搭載LUMIXで写りにどれくらい差があるのか

という点です。

今回は、コントラストAF時代のLUMIXとパナライカの組み合わせ、そして位相差AFになった現在のLUMIXとSレンズの組み合わせを、実際の映像や写真をもとに見比べていきます。

レビュー動画はこちら

今回の比較は、厳密な検証というよりも、
実際に見たときの印象の違い
を確認するための内容です。センサーサイズやレンズの世代が異なるため、参考比較として見ていただければと思います。

今回比較する機材

今回比較する機材は、以下の2つの組み合わせです。

位相差AF側

LUMIX S5Ⅱ
LUMIX S 50mm F1.8

コントラストAF側

LUMIX GH6
LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4

本来であれば、フルサイズ同士、もしくはマイクロフォーサーズ同士で比較したほうが、より正確な検証になると思います。

ただ今回は手元にある機材を使い、

位相差AFのフルサイズ機とLUMIX Sレンズ、
コントラストAFのマイクロフォーサーズ機とパナライカ

という組み合わせで、LUMIXの世代による色や描写の違いを見ていきます。

比較時の絞り設定

センサーサイズが異なるため、今回はできるだけボケ量が近くなるように、絞りを変えながら比較しました。

GH6 + 25mm F1.4S5Ⅱ + 50mm F1.8
25mm F1.4のF1.450mm F1.8のF2.8
25mm F1.4のF1.850mm F1.8のF3.5
25mm F1.4のF2.850mm F1.8のF5.6
25mm F1.4のF450mm F1.8のF8

あくまで厳密な検証ではなく、実際に見たときにどれくらい印象が違うのかを確認する比較です。

水槽で撮り比べてみた印象

まずは、自宅の水槽にある水草を撮影して比較してみました。

どちらで撮影したかわかるでしょうか。

正解は、
左がS5Ⅱと50mm F1.8の組み合わせ
右がGH6と25mm F1.4 パナライカの組み合わせ
でした。

正直なところ、この水槽の比較では、自分でも違いがほとんどわかりませんでした。

ポイント:
水槽の比較では、S5Ⅱ+S 50mm F1.8とGH6+パナライカ25mm F1.4の違いは、想像していたよりもかなりわかりにくい印象でした。

野外で撮り比べてみた印象

次に、もう少し違いが出そうな野外でもテスト撮影を行いました。

実際に見比べてみると、想像していたよりも違いはわかりにくく、

「どちらも綺麗」

というのが率直な感想でした。

それくらい差が出ないように、現在のLUMIXも自然な色や描写に仕上げられているのだと思います。

ただし、全く同じかというとそうではなく、細かく見ていくと微妙な違いもありました。

見比べて感じた描写の違い

今回使用したLEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4は、2011年発売のレンズです。
一方で、LUMIX S 50mm F1.8は2021年のモデルです。

約10年の差があるため、開放で撮影したときのパープルフリンジなどは、わかりやすい違いとして出ていました。

ただ、今回注目したいのはそうした収差の差ではなく、色や全体の描写の印象です。

Sレンズは少し彩度が高く見える

これまで他のS PROレンズを使ったときにも感じていたことですが、個人的には

Sレンズのほうが少し彩度が高く見える

印象があります。

特に赤や黄色の描写は、わずかにSレンズのほうが濃く見えました。

パナライカは線が細く、影の描写が印象的

一方で、パナライカのレンズは少し線が細く見える印象があります。

そして今回、自分の中で一番違いを感じたのは、

少しアンダー目に撮影したときの写り

でした。

パナライカで撮影したほうが、暗部に深みがあるというか、影に吸い込まれるような印象があります。
コントラストが単純に強いというよりも、影の階調がなめらかで、影が綺麗に出るように感じました。

影の描写の美しさと線の細さ。このあたりが生きるシーンでは、急に空気感のようなものが出てくる瞬間があります。

今回感じた主な違い

  • Sレンズは、赤や黄色がわずかに濃く見える印象
  • パナライカは、少し線が細く見える
  • アンダー目のシーンでは、パナライカの暗部描写に深みを感じる
  • 全体としては、想像していたより違いはわかりにくい

それはセンサーの違いなのか、レンズの違いなのか

ここで難しいのは、今回感じた違いが
コントラストAF時代のセンサーによるものなのか
それとも
パナライカレンズの魅力なのか
は、正直なところはっきりとはわからないという点です。

ボディもセンサーサイズもレンズも違うため、今回の比較だけで断定することはできません。

ただ、パナライカ25mm F1.4が時折驚くような描写を見せてくれるのは確かです。

個人的には、カメラやレンズにはこうした少し尖った部分があるほうが、使っていて魅力を感じます。
もっと小型のGMシリーズやGFシリーズあたりのボディに合わせて、このレンズに合う景色を探すような撮影もしてみたくなりました。

実際に持ち出すなら現代のLUMIXの安心感も大きい

一方で、実際に持ち出す回数が多くなるのは、高い平均点を出してくれるSレンズと位相差AFの組み合わせだと思います。

安心感がありますし、失敗しにくいという意味では、現代のLUMIXはかなり使いやすいです。

特別な空気感を探したくなるパナライカと、安定して綺麗に撮れるSレンズ。
どちらにも違った魅力があると感じました。

まとめ:昔のLUMIXの色は本当に良かったのか

今回は、コントラストAF時代のLUMIXとパナライカの写り、そして位相差AFになった現在のLUMIXとSレンズの描写を比較しました。

結論としては、

想像していたほど大きな違いはなく、どちらも綺麗に写る

というのが率直な印象です。

ただし、細かく見ると、Sレンズは少し彩度が高く見え、パナライカは線の細さや暗部の深みが印象的でした。

「昔のLUMIXの色が良かった」という話には、確かにそう感じさせる瞬間がある一方で、現代のLUMIXもかなり自然で安定した描写をしてくれると感じます。

今回の結論:
コントラストAF時代のLUMIXとパナライカには、影の描写や線の細さに独特の魅力があります。
一方で、位相差AFになった現在のLUMIXとSレンズは、安定感が高く、日常的に使いやすい組み合わせだと感じました。

LUMIXのボディやレンズ選びで迷っている方は、単純なスペックだけでなく、こうした描写の好みも含めて選んでみると面白いと思います。

関連記事では、LUMIX S5ⅡやGH6、パナライカレンズの使用感についても紹介していく予定です。