撮影用の照明は選択肢が非常に多く、最初の1台として何を選べばいいのか迷いやすい機材です。

今回紹介するNEEWERのHB80Cは、小型ながら最大80W出力に対応したフルカラーライト。

さらに、グリーン・マゼンタ補正、Bowensマウント、バッテリー内蔵と、動画撮影で欲しい機能がかなり詰め込まれています。

3万円以下で購入でき、最初の1台にも追加の1台にも選びやすい撮影用ライトです。

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NEEWER HB80Cの特徴

今回NEEWERさんからHB80Cを送っていただき、実際に撮影で使用しました。

使ってみて特に良かったポイントが、グリーン・マゼンタ補正に対応していることです。

グリーン・マゼンタ補正に対応

撮影用ライトでは、色温度を変更することで暖色系から寒色系まで光の色を調整できます。

HB80Cは2500K〜7500Kまで対応しているため、かなりオレンジ寄りの光から青白い光まで幅広く設定できます。

色温度を変更できるライト自体は珍しくありませんが、複数の照明を組み合わせる場合に問題になるのが色かぶりです。

肉眼では同じような白い光に見えても、カメラで撮影すると緑がかって見えたり、反対に赤みが強く見えたりすることがあります。

ライト1灯だけならカメラ側の設定で調整できる場合もありますが、複数のライトを使うと、それぞれの色が混ざって不自然になることがあります。

そこで便利なのがグリーン・マゼンタ補正です。

基準にするライトの色かぶりに合わせて調整することで、複数の照明を組み合わせたときの色の違いを軽減できます。

高価な撮影用ライトには搭載されていることもありますが、比較的購入しやすい価格帯でこの機能を使えるのは、HB80Cの大きなメリットだと感じました。

標準でBowensマウントを採用

もう一つうれしかったのが、独自規格ではなくBowensマウントを標準採用していることです。

HB80CのようなCOBタイプのライトは、本体だけで使用するよりも、ソフトボックスなどのモディファイアを取り付けて光の質や広がり方をコントロールすることが多くなります。

そのモディファイアで広く使われている規格がBowensマウントです。

小型ライトでは独自マウントが採用され、Bowensマウントのアクセサリーを使うために別途変換アダプターが必要になる製品もあります。

HB80Cなら最初からBowensマウントなので、対応するモディファイアをそのまま取り付けられます。

グリーン・マゼンタ補正、Bowensマウント、最大80W出力、バッテリー内蔵。

小型ながら、動画撮影で欲しい機能がかなり揃っています。

本体は軽量コンパクトで、ボディも金属製。撮影用ライトとして重要な演色性もしっかり確保されています。

個人的には、この仕様のまま100Wや150Wクラスのモデルがあれば、さらに用途が広がりそうです。

HB80Cの付属品

HB80Cには2種類のキットが用意されています。

基本キットには、以下のアクセサリーが付属します。

  • HB80C本体
  • USBケーブル
  • リフレクター
  • グリップハンドル
  • ライトスタンドアダプター
  • キャリングバッグ

今回送っていただいた基本キットにはACアダプターが付属していません。

PD対応のACアダプターも一緒に欲しい場合は、PD急速充電キットを選んだ方が便利だと思います。

価格差はプラス2,000円なので、ACアダプターを持っていない場合はこちらの方が選びやすいでしょう。

グリップハンドルにアンブレラホルダーを搭載

付属品の中で個人的にうれしかったのが、グリップハンドルです。

ハンドル部分にアンブレラホルダー用の穴があり、撮影用アンブレラをディフューザーとして取り付けることができます。

私がこれまで使用してきた製品では、この穴が用意されていないハンドルも多かったため、かなり使いやすいポイントでした。

ライトとの取り付け部分も、単純にネジだけで固定する構造ではなく、回転防止用の突起があります。

細かな部分ですが、ライトが回転しにくく、しっかり固定しやすい設計です。

HB80Cの操作性

HB80Cは、本体背面のボタンとスマートフォンアプリの両方から操作できます。

電源スイッチは本体側面に配置されています。

スマートプラグでの電源操作はできる?

私は撮影用の照明を常設しているため、電源スイッチをオンにした状態でスマートプラグを使えば、音声操作で照明をオン・オフできるのではないかと考えました。

ただし、実際に試してみるとうまくいきませんでした。

スマートプラグ側で電源供給を停止すると、HB80Cがそのまま内蔵バッテリー駆動へ切り替わるため、ライトが消えません。

常設ライトとしてスマートプラグから電源を完全に制御したい場合は注意が必要です。

本体操作はシンプル

背面の操作ボタンは、数が多すぎず少なすぎない印象です。

必要な機能がうまく割り振られており、実際に使っていて操作しにくいと感じることはありませんでした。

アプリから遠隔操作できる

専用アプリを使えば、離れた場所から設定を変更したり、複数のライトをグループにまとめて操作することもできます。

アプリ操作で気になるのが接続までの時間ですが、実際に試したところ接続は速く、待たされるような印象はありませんでした。

HB80Cを実際に検証

ここからは、購入前に気になりそうなポイントを実際に検証していきます。

バッテリー駆動時間

公式では、65W出力時のバッテリー駆動時間は最大70分とされています。

実際に測定したところ、電源が切れたのは1時間13分後でした。

実測1時間13分で、公称値に近い結果となりました。

ファンノイズをチェック

HB80Cでは、3種類のファンモードを選択できます。

ミュートモード

もっとも静かなモードで、最大45Wまで使用できます。

本体のすぐ近くで測定した騒音は約36dB。

50cmほど離れると、ほとんど聞こえないくらいでした。

通常モード

通常モードでは最大65Wまで使用できます。

測定値は約43.5dB。

50cmでは集中して聞けばファンが回っていることが分かる程度で、1mほど離れるとほとんど気になりませんでした。

ブーストモード

電源供給時には最大80Wまで出力できます。

50cmの距離ではファンが回っていることが分かりますが、1mほど離れるとかすかに聞こえる程度でした。

実際の撮影では、よほどマイクの近くにライトを配置しない限り、ファンノイズを過度に気にする必要はなさそうです。

最大80W使用時の発熱

最大80Wのブーストモードで使用した際の本体温度も確認しました。

上部と右側から排熱されているようですが、実際に触ってみると特に右側面が熱く感じます。

数秒間触れていると、思わず手を離したくなる程度の熱さでした。

使用中の本体側面はかなり熱くなるため、ライトの位置調整や撤収時には注意した方がよさそうです。

1%まで暗くできる?

LEDライトで意外と気になるのが、最低出力に設定してもまだ明るすぎる製品があることです。

HB80Cを1%まで下げて確認したところ、かなり暗いところまで光量を落とすことができました。

低照度で使いたい場合にも調整しやすいライトです。

フルカラーライトならではの機能

HB80Cには、雷、テレビ、パトカーなどを再現する18種類のエフェクトが用意されています。

本体にマイクも搭載されているため、音楽と同期させたライティングも可能です。

さらに17種類の光源プリセットにも対応しており、日中の太陽、月明かり、キャンドルライトなどの雰囲気を簡単に作れます。

フルカラーライトなので自由に色を設定できますが、GELモードを使えば40種類のプリセットから素早く色を選ぶこともできます。

90cmソフトボックス NEEWER NS92P

HB80Cと合わせて今回使用したのが、NS92Pという90cmの八角形ソフトボックスです。

このソフトボックスも非常に使いやすく感じました。

ワンタッチで組み立て可能

一般的なソフトボックスでは組み立てに手間がかかる製品もありますが、NSシリーズはワンタッチで展開できます。

設営が非常に簡単で、撤収するときもすぐに畳めます。

収納時は一般的な細長いソフトボックスとは少し違い、平らになる構造です。

マウント部分は取り外し可能。

ディフューザーは内側と外側の2枚が付属し、さらにグリッドも付いているため、光の柔らかさや広がり方を調整しやすくなっています。

HB80Cと組み合わせることで、人物撮影やYouTube撮影でも扱いやすいライティングを作れます。

HB80Cを使って感じた良かった点

  • 最大80Wの出力に対応
  • 2500K〜7500Kの色温度調整
  • グリーン・マゼンタ補正に対応
  • フルカラーライトとして使用可能
  • Bowensマウントを標準搭載
  • バッテリー内蔵で電源がない場所でも使える
  • 本体が比較的コンパクト
  • 低出力までしっかり暗くできる
  • アプリから遠隔操作できる
  • 付属グリップにアンブレラホルダーがある

使っていて気になった点

  • 基本キットにはACアダプターが付属しない
  • 給電を止めると内蔵バッテリーに切り替わるため、スマートプラグだけでは電源をオフにできない
  • 最大出力で長時間使用すると本体側面がかなり熱くなる

まとめ|最初の1台として選びやすい全部盛りライト

撮影用ライトは種類が非常に多く、最初の1台を選ぶのは意外と難しいものです。

その中でHB80Cは、グリーン・マゼンタ補正、Bowensマウント、最大80W出力、フルカラー、バッテリー内蔵と、長く使っていくうえで欲しくなりそうな機能を最初からかなり揃えています。

特に、後からモディファイアを追加したり、別の撮影用ライトと組み合わせたりすることを考えると、Bowensマウントとグリーン・マゼンタ補正に対応している点は大きなメリットです。

最初の撮影用ライトを探している方はもちろん、すでにライトを持っていて、小型で持ち出しやすいフルカラーライトを追加したい方にも使いやすい製品だと思います。

今回一緒に使用したNS92Pも、ワンタッチで展開できるため設営・撤収が簡単で、HB80Cと組み合わせやすいソフトボックスでした。

HB80CやNS92Pが気になる方は、製品ページもチェックしてみてください。