【耐荷重25kg×重量2kg】VANGUARD ALTA PRO 3 303CLBPSが“現場で困らない三脚”だった話

この内容は動画でも紹介しています。
【耐荷重25kg×重量2kg】の三脚

耐荷重25kgという剛性を持ちながら、重量は雲台込みでわずか2kg。
しかもローアングルからハイアングルまで幅広い高さをカバーできる。
こういうスペック表って、正直「盛ってるんじゃない?」と思うこともあるんですが……実際に使ってみると、現場で困ることがほとんどない“万能三脚”でした。

今回はVANGUARD ALTA PRO 3 303CLBPSの内容物・スペックから、三脚本体の作り、付属の自由雲台(LBP-55S)の使用感、そして「次期モデルに期待したいポイント」までまとめていきます。
- 内容物と基本スペック(買ってすぐ使えるセット感)
- 三脚本体の特徴(ローアングル対応が強い)
- LBP-55S自由雲台の良かった点・気になった点
- 実戦で使って分かった“万能型”の理由
- 次期モデルに期待する改善点
内容物と基本スペック

まずは同梱品から。入っている付属品は以下の通りです。
- 三脚本体
- 自由雲台(LBP-55S)
- アルカスイス規格のクイックシュープレート
- 持ち運び用の専用ケース
上位モデルの三脚って「脚だけ販売」で、雲台は別で用意してください、みたいなケースも多いんですが、このモデルはしっかりした自由雲台までセットになっています。
買ってすぐ撮影に投入できる構成なのは、普通にありがたいポイント。

続いて基本スペック。
- 材質:カーボン
- 脚段数:3段
- 最大伸高:1760mm(センターポール伸長時)
- 最低高:255mm(センターポール短縮時)
- 重量:2.0kg(雲台込み)
- 耐荷重:25kg
- 価格:79,200円
実売はもう少し下がる可能性もありますが、このスペックが8万円以下で買えるのは、他社と比べてもコスパ高めに感じます。
初心者の方だと「三脚に8万円!?」ってなるかもしれません。
ただ、このクラス(耐荷重・高さ・剛性・軽さ)の三脚として見ると、価格帯としてはむしろ抑えめです。

この時点で、強みはもう見えていて、
- 軽さ(雲台込み2kg)
- 高さの自由度(255mm〜1760mm)
- 耐荷重25kgの安心感
この3つがバランスよくまとまってるので、幅広い撮影シーンに対応できる“困らない三脚”になってます。
三脚本体の特徴
センターポール搭載なのに、超ローアングルまでいける

この三脚の大きな特徴のひとつが、センターポールを持ちながら“超ローアングル”までカバーできること。
理由は、センターポールを途中で分割して短くできる構造だからです。付属の六角レンチで2カ所のネジを緩めることで、センターポールを取り外せます。

センターポール付き三脚って最低高が高くなりがちなんですが、この分割機構のおかげで最低高255mmまで下げられて、地面スレスレのローアングルにも対応できます。
センターポールは六角形構造で、剛性が高いだけじゃなく、折りたたんだ時の収まりがいいのも地味に嬉しいところ。
ロック方式はツイストロック

ロック方式はツイストタイプです。
レバーロックに比べると見た目がスッキリしていて、メンテナンス性も高め。長期使用でも緩みが出にくい、というメリットがあります。
格納式スチールスパイクが便利

脚先には格納式のスチールスパイクを搭載。ゴム脚をひねると中からスパイクが出る構造なので、「使いたい時にスパイクがない!」みたいな事故が起きません。
開脚角度は3段階

開脚角度は23°/50°/80°の三段階。
ロック部の質感もよく、角度変更がスムーズでした。
エンドフックとアクセサリーネジ穴

センターポール根元にはエンドフック。
脚の根本には3/8インチのネジ穴が2つあり、アームで外部モニターなどの拡張も可能です。
LBP-55S 自由雲台レビュー
フリクションコントロールが“構図ズレ対策”に効く

この雲台で一番注目したいのが、フリクションコントロール搭載という点。
フリクションコントロールは、自由雲台の要であるセンターボールの動きに抵抗感を与えるための調整機構です。
緩めればスルスル動き、締めていくと抵抗が増える仕組み。フリクションを強めにかけると、少し引っかかるような感覚が出てきます。

オイルフルード雲台みたいな“ヌルヌル感”ではないですが、自由雲台のコントロール幅が広がる感じ。

自分の場合、メインノブを締める前にフリクション側で軽く固定しておくと、自由雲台あるあるの「最後に構図がちょっとズレる問題」を軽減できました。
メインロックノブが掴みやすい

一番よく触るメインロックノブは、左右非対称な形状で指がかかりやすく、力を入れやすいです。ここは個人的にかなり好印象でした。
デュアルパノラマ(上下360°)が便利だけど、惜しい点も

この雲台は360°回転できるデュアルパノラマ構造です。
ベース側でパンするか、カメラ台座側でパンするかを使い分けられるので、地面が斜めの状態で角度を決めた後にパンしたい時や、メインロックノブを使いやすい向きに調整したい時に便利でした。

ただ、ここは惜しいポイントもあって、メインロックノブが大きくて使いやすい分、パノラマ(パン方向)を固定するノブがもう少し大きいとさらに良かったです。
ボールの固定力が強いぶん、パン方向のロックが甘いと、少し力が加わったときに“スッ”と動きやすくなる場面がありました。
次期モデルでノブサイズが大きくなったら、固定力も含めて体感の安心感が上がる気がします。
55mmの中空ボールで軽量化と剛性を両立

センターボールは迫力の55mm。中空構造で軽量化されていて、重量は425gとなっています。
精度が高いおかげもあり、メインロックを緩めたときの動きはかなり滑らかでした。
実際に使って分かったこと
質感と作り込みが“触るたびに良い”

ヴァンガード製品はバッグや三脚などいくつか使っていますが、手触りが良くて、特に三脚はノブやレバーなど“よく触る部分”の質感が高いので満足感があります。

今回の三脚は、センターポールの当たり部分に衝撃吸収リングが入っていたり、細かいところの作り込みも良かったです。付属ケースの質感が高いのも、らしさが出てます。
使い込むほど“万能型”だと感じる理由

正直、最初に触った段階では「飛び抜けた尖りがある三脚じゃないな」と思っていました。
でも、撮影で使い続けると印象が変わります。

- 必要な高さをほぼ全部カバーできる
- 耐荷重25kgの安心感が、現場で効いてくる
- それでいて2kgで持ち運びのストレスが少ない
そして、脚が3段式なので収納サイズは大きくなる一方、使ってみると4段式より3段式のほうが脚の上げ下げがラクで、撮影テンポが崩れにくいことにも気づきました。

旅行で「出番少なめ」なら4段式のコンパクトさが魅力ですが、撮影がメインなら操作性の良い3段式のほうが使いやすい、というのが自分の結論です。
次期モデルに期待したい改善点(4つ)
かなり満足しているんですが、欲を言えば改善してほしいポイントもあります。
1. 六角レンチを持ち歩かなくていい仕組み

センターポール分割は魅力なんですが、現状は六角レンチがないと脱着できないのが少し手間。
- エンドフックを外したら六角レンチ代わりになる構造
- センターポール内に六角レンチ収納スペースを作る
工具内蔵は現場の利便性が確実に上がるので、ここは次に期待したいです。
2. レバーロックモデルも選べると嬉しい

ツイストロックはスッキリしていて緩みにくいメリットがありますが、個人的には素早く伸縮できるレバーロック派。
好みが分かれるので、可能ならツイスト版とレバー版の2ライン展開があると嬉しいなと思います。
3. 脚が自重でスッと伸びる設計

このクラスになると脚も長いので、引き出す作業が地味に大変。
2段目はなんとか自重で降りてきますが、3段目こそ勝手に降りてきてほしい。
おもりを付けたらスルスル出てきたので、次期モデルでは足先を少し重くするなど、セットアップがもっと早くなる工夫があると扱いやすさが上がりそうです。
4. 動画ユーザー向けにビデオ雲台セットも欲しい

現状は自由雲台セットですが、動画ユーザーとしてはビデオ雲台付きモデルも選べると幅が広がると感じました。
三脚本体の剛性が高いので、ビデオ雲台との相性も良さそうですし、動画用としての存在感もさらに強まりそう。
まとめ:まさに“困らない三脚”だった

というわけで今回は、VANGUARD ALTA PRO 3 303CLBPSを紹介しました。
高い耐荷重性能を持ちながら軽量で、ローアングルからハイアングルまで幅広く対応できる。細かい部分まで作り込まれていて、長く使っていける安定感のある三脚だと思います。














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