今回は、小型ながら100Wという大光量で撮影できる「CINEPEER(シネピア) CX100」をご紹介したいと思います。
動画でも紹介しています
基本性能
この照明の特徴を簡単にご紹介すると、明るさは100W出力となっています。
明るさのイメージについては後半でご紹介します。
そしてこのサイズ。
バッテリー内蔵でありながら、付属のライトドームと組み合わせてもこの小ささ。
これならとりあえずバックに入れてく、ということができるサイズだと思います。
そしてホワイトバランスを調整可能なバイカラーモデルとなっており、
2700Kー6500Kで調整可能です。
撮影用のライトとして重要な演色性もCRIが96、TLCIは97となっており。
十分な性能を搭載しています。
バッテリーの持ちは?
内蔵バッテリーモデルということもあり、気になるのがバッテリーの持ち時間。
公称値は30分となっていますが実際に検証してみたいとおもいます。
2700Kに設定しフル充電の状態から、最大光量で使い続けると、、、、
なんと44分ほど使うことができました!
「あれ?公称値・・・」
これはバイカラーならではの、色温度ごとに最大光量が変化するという仕組みのせいかもしれません。
実際に消費電力を計測してみると、2700Kだと約74W、6500Kだと約80Wでした。
一番消費するのが5200−5300Kあたりで約98W消費していました。
この電力を最大消費する色温度で再度検証してみたいとおもいます。
結果は28分。
公称値通りの結果でした。
給電・充電には何W必要?
バッテリー交換ができないCX100を実際に使うとなると、
給電しながら使うか、使っていないときに充電しながら使うかになると思います。
実際に、USB-Cで給電しながら使用電力を計ってみると、
100W出力のACアダプターから給電した場合、98w消費し、バッテリーがない状態でもCX100の最大光量で使うことができました。
30WのACアダプターで試してみると、最大光量は使えませんが、ACアダプターの上限である27W近くまでは使用可能でした。
60W出力可能なVマウントバッテリーで給電した場合は60Wまで使用可能でした。
使うことはあまりないと思いますが、
小型のモバイルバッテリーでもバッテリーの最大出力までであれば、低くても使えるみたいです。
CX100の最大光量が必要でないような時は、小型のACアダプターやバッテリーで運用することもできるのは使い道が広がり便利ですね。
充電については、ライトの電源をOFFにした状態だと100Wのアダプターを繋いでも、
充電されるのは25Wほどだったので、
充電に関しては30W出力できるACアダプターで十分であることがわかりました。
時間はかかるとおもいますが、もっと小さい電力の5Wのモバイルバッテリーでも充電することはできました。
CX100の給電充電方法はUSB−Cだけでなく、DC24Vにも対応しています。
専用のDCアダプターは販売されていないそうなので、使う場合は別途アダプターを用意する必要がありそうです。
操作性
CX100は安価なモデルということもあり、操作系がかなりシンプルに作られています。
電源スイッチ、出力調整ダイヤル、色温度調整ダイヤルという最小限の構成です。
出力や色温度はダイヤルに表示されいる印字を頼りに、ほぼ目分量で合わせる形になります。
また、最近のライトには搭載されているアプリでのワイヤレス接続に対応していないので、
必ずライトのダイヤルを回して調整する必要があります。
アプリで接続したい場合は、上位モデルのMolus X100を購入したほうがいいかもしれません。
底面には1/4ネジが2箇所切られており、ライトスタンドのダボを使って設置する場合は別売りのアダプターが必要になります。
ファンノイズは?
照明機材を導入するにあたって、気になるのがファンの駆動音。
CX100にはファンの調整機能は搭載されていないので、
実際に光量を最大にしてしばらく使い、本体が熱くなってファンが最大で駆動していると思われる状態で収録してみました。
体感だと、静かな環境だと気になるぐらいのノイズ感だと思います。
ライトからマイクを離して、ショットガンマイクやピンマイクで収録している分にはそこまで気になることはなさそうですが、
環境音を収録している場合はマイクに位置次第では少し入ってしまうかもしれません。
ただ編集のノイズ処理で消せるぐらいのノイズだとおもいます。
ライトアクセサリー比較
今回はセットに含まれているライトドームに加えてミニソフトボックスも送って頂いたのでそれぞれの違いを見比べてみたいと思います。
まずはアクセサリーを何もつけずにライトを直接あてた場合。
続いてリフレクターをつけた場合
ライトドームを使った場合
ライトドームがなかなか優秀で、コンパクトながら全体に広がるライティングができるのは便利だとおもいました。
ミニソフトボックスを使った場合
ミニソフトボックスは見た目も可愛いさから、あまり期待していませんでしたが、しっかりソフトボックスらしいライティングが可能でした。
ミニソフトボックスにグリットをつけて使った場合
ただ人物を照らすには流石に小さすぎるので、小物や料理を撮るときにちょうどいいサイズな気がします。
CX100のマウントは一般的なBOWENSマウントではなく、独自規格のZYマウントとなっています。
しっかりしたライティングが組みたい場合は、
別売されている変換アダプターを使うことでBOWENSマウントに変えることもできるようです。
ここは、マウントアダプターも一緒に同梱してほしかった・・・・。
60Wと100Wの違い
比較的安価なモデルということもあり、始めての照明候補にも上がるCX100ですが、
私が初めて照明を購入するときに迷ったのがW数でした。
小型のものだと60Wの照明が多く、私が今まで所有していたのも60Wのものでした。
実際撮影で使っていると、全体を照らすには少し物足りないことがありました。
肌の色の出方も違いがあり、CX100が演色性も高いことがわかります。
バウンスさせて使わなけば60Wあれば十分かと思いますが、バウンスさせて部屋全体を明るくしたい場合は100W以上がおすすめかと思います。
ということで今回は、CINEPEER(シネピア) CX100をご紹介しました。
照明選びの参考にしていただければ嬉しく思います!