今回は新しくMOMANから発売された「POWER 99TOUCH」というVマウントバッテリーをご紹介したいと思います。
特徴
まず最初に驚いたのがサイズでした。
私が以前持っていたVマウントバッテリーと比べてみると、
同じ容量ながらかなりコンパクトになっています。
実際に体積で計算してみたところ、40%以上小さくとなっていました。
更に重量も、こちらは720g有りましたが、99TOUCHは550gと20%以上軽くなっています。
外観で最初に目が行くのがこの液晶だとおもいます。
ここにはバッテリー残量が表示されるようになっており、
この赤いボタンを押す(軽く触れるだけでもいい)ことで、
残り作業時間の表示と切り替えることができます。
他のモデルでは電圧や電流などが表示されるものもありますが、
こちらのモデルでは表示されませんでした。
インターフェース
基本的にVマウントバッテリーを使うときは、
対応したカメラやこういったアダプターを介して機材を接続しておき、
バッテリーが少なくなってきたら新しいものと交換する、という使い方が多いかと思いますが、
このバッテリーには5種類の給電に対応したインターフェースが搭載されています。
Vマウントバッテリーの特徴であるBPポートとDタップ。
上部にUSB-A、USB-C、DCポートが搭載されています。
それぞれの最大出力は、USB-Aポートが10W、DCポートが25W、USB-cポートが65w、Dタップが120W、BPポートが150Wとなっています。
合計で150Wまで出力可能なので、Macに充電しながら60Wの照明を使うこともできました。
充電がDタップだけでなく、USB-cポートからも可能なので、出張先でDタップの充電器を忘れても充電が可能なのは大きなメリットだとおもいます。
USBーCでの入力は12Wから48Wまでの給電で充電することができるようになっています。
安全性と寿命
バッテリーというと膨張や出火などの事故もあり安全面が気になりますが、
このバッテリーは、より安全性を上げるために、
6つの保護機能(短絡、過放電、過温度、過電圧、過負荷、過電流保護)が搭載されているようです。
99TOUCHの内部はリチウムイオンバッテリーのセルが搭載されていますが、
使用されているセルはすべてパナソニック製のものらしいので品質面でも安心できそうです。
また外装面も安全性を確保するために、耐高温性、難燃性の材料が使用されていたりと一通りの安全対策はとられている印象はありました。
もちろん絶対に大丈夫というものではないので、過度な信頼はせず使用する必要はありますが、少しでも安全なバッテリーを選ぶというのも大事なポイントだと思います。
バッテリーの場合使用できる充電回数が気になりますが、 99TOUCHは充電のアルゴリズムが改良されて1000回以上使えるようになっているとのことです。
もちろん消耗品なのでだんだんパフォーマンスは下がると思いますが、1000回使えると言うのは毎日使っても3年近く使えるので安心かと思います。
意外な部分で嬉しかったのが、衝撃性能。
1.2mからの落下テストをクリアしているようなので、厳重な梱包せずに気軽に持ち運べるのは撮影のストレスをひとつ減らしてくれると思います。
そして更に気温の変化にも強く−20℃~50℃に対応しているので真夏や真冬の撮影でも心強い相棒になってくれると思います。
モバイルバッテリーとの違い
個人的にしらべていくうちに気になったのがモバイルバッテリーとの違いでした。
BPポートやDタップを使わずUSB給電だけでいい場合、Vマウントバッテリーを選ぶ必要性があるのかが疑問でした。
バッテリー関係は製品ごとに性能が大きく違うので、最終的に明確な違いはみつけられませんでしたが、
感覚として合計で同時に150Wまで使用可能なモバイルバッテリーは少なく、
その域になってくると、小型のポータブル電源になってくるようなので、
このサイズで大きな電力を出力できるというのがVマウントバッテリーのメリットといえるかもしれません。
個人的には、Vマウントシステムにすることで、この出力ができるバッテリーを簡単に交換可能であるということが一番の魅力だと感じました。
ということで今回はMOMAN POWER 99TOUCHを紹介しました。