今回はPHYSCEの140W充電器「C1140US」、35W充電器「C135US」、 3-in-1モバイルバッテリー「F110KUS」の3製品を提供いただいたので実際に使ってチェックしました。

どれもUSB機器を充電する製品ですが、実際に使ってみると狙っている用途はかなり違います。

スペックだけでは分かりにくい複数ポート使用時の出力やサイズ感、 MacBook Proを使った実使用も含めて整理します。

まずは3製品に共通する特徴

急速充電だけでなく、低出力で充電できるBatteryEcoモード

PHYSCEの今回の3製品には、急速充電が必要ない場面で出力を抑える BatteryEcoモードが用意されています。

C1140US(140Wアダプター)とC135US(35Wアダプター)では本体ボタンを約1.5秒長押しすることで切り替えられ、 各ポート最大約5Wまで出力を抑える仕様です。

F110KUS(モバイルバッテリー)にも同様の低出力モードが搭載されています。

「バッテリー寿命が必ず伸びる」という機能ではなく、 急いでいないときにあえて低出力で充電できる選択肢と考えるのが分かりやすいです。

充電状態を確認できるRGBインジケーター

C1140USとC135USは本体外周に360°RGBライトを搭載。充電出力によって色が変化するため、現在どの程度の出力で充電しているのかを ざっくり視覚的に確認できます。
  
ライトはOFFにもできるので、デスクや寝室で光が気になる場合にも対応できます。

GaN採用、USB PDやPPSなど幅広い急速充電規格に対応

C1140USとC135USはGaNを採用した急速充電器

USB PDやPPSをはじめ、複数の急速充電規格に対応しています。

細かな規格名を追うよりも、スマートフォンだけでなくタブレットやノートPCなど、 幅広いUSB-C機器を1台で充電しやすい設計と考えると分かりやすいです。

難燃性素材と国内サポート

電源製品だけに、筐体には難燃性素材が使われており、 24か月保証と日本国内サポートも用意されています。

出力だけでなく、長く使う上でこうした部分も確認しておきたいところです。

最大140W・4ポートのC1140US

C1140USは、今回の3製品の中でも高出力と多ポートを重視したモデルです。
MacBook Proのような高出力を必要とするノートPCと、 スマートフォンやカメラなどをまとめて充電したい用途に向いています。
 
項目仕様
USB-C1最大140W
USB-C2最大140W
USB-C3最大30W
USB-A最大18W
サイズ約81.4 × 75 × 29mm
重量約298g

 

140Wは本体全体の合計出力ではない

ここは一番注意したい部分です。

C1とC2はどちらも単ポート最大140Wに対応していますが、 複数ポート使用時も合計140W出るわけではありません。

140Wを利用できるのは、C1またはC2を単独で使用した場合です。

複数ポート使用時の出力を確認

使用ポート合計最大出力
C1 + C2120W
C1 + C3120W
C2 + C3120W
C1 + USB-A118W
C2 + USB-A118W
C3 + USB-A20W
C1 + C2 + C3115W
C1 + C2 + USB-A113W
C1 + C3 + USB-A120W
C2 + C3 + USB-A120W
C1 + C2 + C3 + USB-A115W

例えばC1+C3なら100W+20W、 C1+USB-Aなら100W+18Wといった使い方ができます。

(100Wの照明と80Wの照明を同時に使った場合)

 

つまり、MacBookを100Wで充電しながらスマートフォンや撮影機材も同時に充電できる。

個人的には、ここがC1140USの一番分かりやすいメリットです。

  • 給電中は本体がほんのり温かくなる
  • 手で握っても完全には隠れないくらいのサイズ感
  • 約298gあるため、持つとしっかり重さを感じる
  • 4ポートすべて使う場合は合計最大115Wまで低下する

4ポート使用時は最大115W

4ポートすべて使用すると、 65W+30W+10W+10W=合計最大115Wになります。

140Wという数字だけを見ると分かりにくい部分ですが、 MacBookクラスを65Wで充電しつつ、ほか3台も同時に充電できると考えると、 実際の使い方はイメージしやすくなります。

持ち歩きより、デスクや撮影先向け

29mmと薄型ではあるものの、実測値では328gあるため軽量モデルとは言いにくいです。

私が実際に手に持った印象でも、サイズ・重量ともにそれなりの存在感がありました。

C1140USは、携帯性よりもMacBook Proや複数の撮影機材を1台でまとめて充電したい人に向いています。

約80gの小型35W充電器 C135US

C135USはC1140USとは正反対で、 サイズと携帯性を重視したモデルです。

項目仕様
USB-C1最大35W
USB-C2最大35W
2ポート使用時合計最大35W
重量約80g
サイズ約43.3 × 45.7 × 30mm
プラグ折りたたみ式

どちらのUSB-Cポートでも最大35W

C1だけが高出力という仕様ではなく、 C1・C2のどちらを単独で使っても最大35Wに対応します。どちらが高出力側か確認する必要がないので、実際に使うと地味ながら便利です。

2台接続時は最大35Wを振り分ける

2ポート同時使用時は合計最大35W。 接続する機器に応じて、25W+10W、20W+15W、18W+17Wといった形で 出力を振り分ける仕様です。

小さい2ポート充電器というだけでなく、 接続機器に合わせて電力を柔軟に配分できるのが特徴です。

  • C1140USと比べるとかなりコンパクト
  • 約80gなので、持ったときもかなり軽い
  • 小型ながらUSB-Cを2ポート使える
  • 1ポートでは最大35W、2ポートでも合計最大35W

 

旅行や普段の持ち歩きに向くサイズ

スマートフォンだけでなく、タブレットやMacBook Airクラスまで視野に入る35W出力を持ちながら、 本体は約80gに収まっています。

実際に触ってもかなり軽く、折りたたみ式プラグということもあり、 バッグやガジェットポーチへ入れて持ち歩きやすいと感じました。

C135USは、高出力よりも小ささと軽さを優先したい人に向いています。

充電器・バッテリー・ケーブルを1台にまとめたF110KUS

F110KUSは、今回の3製品の中で最も個性的です。

ACプラグ、USB-Cケーブル、約9,600mAhのモバイルバッテリーを1台にまとめた 3-in-1タイプになっています。

項目仕様
バッテリー容量約9,600mAh
バッテリー時の出力最大30W
接続内蔵USB-Cケーブル+USB-Cポート
ACプラグ本体一体型
重量約320g
特徴3-in-1

ホテルでは充電器、外ではモバイルバッテリー

コンセントに挿しているときはUSB充電器として使い、 外出するとそのままモバイルバッテリーとして使えます。

さらにUSB-Cケーブルも本体に組み込まれているため、 充電器・モバイルバッテリー・ケーブルを別々に持ち歩かなくていいのが最大のメリットです。

モバイルバッテリーとして最大30W

内蔵USB-Cケーブル、USB-Cポートともに、 モバイルバッテリーとして使用する場合は単独最大30Wに対応します。

スペックだけを見るとMacBook Pro向けの大出力モバイルバッテリーではありませんが、 実際にMacBook Pro M2へ接続して使ってみると、興味深い結果になりました。

MacBook Pro M2で実際に検証F110KUSをMacBook Pro M2に接続した状態で、 約1時間半動画編集を続けました。

その間、MacBook Pro側のバッテリー残量は100%を維持。

単純に「MacBookへ給電できる」というだけではなく、 私の使用環境では動画編集のように負荷をかけた状態でも、 消費する電力を補える程度の給電ができました。

※MacBookのモデル、処理負荷、画面輝度、接続機器などによって消費電力は変わるため、 すべての環境で同じ結果になるとは限りません。

2台同時充電もできるが、出力は下がる

内蔵USB-CケーブルとUSB-Cポートを使って2台同時充電も可能です。

ただし、2台同時使用時は単独使用時と同じ30Wをそれぞれへ出す仕様ではありません。

ここは「2台同時充電できる」という便利さと、 「高出力を維持したまま2台充電する製品ではない」という点をセットで理解しておく必要があります。

約320g。軽さより荷物全体を減らすタイプ

約10,000mAhクラスのモバイルバッテリー単体として見ると、 実測値307gは軽量とは言いにくいです。

ただしF110KUSは充電器とUSB-Cケーブルまで一体化しています。

そのため、単体重量ではなく 「充電器+モバイルバッテリー+ケーブルを全部持つ場合と比べてどうか」 で考えた方が、この製品のメリットは分かりやすいです。

F110KUSは、旅行や撮影で電源周りの荷物を1台にまとめたい人に向いています。

3製品を比較すると用途がはっきり分かれる

C1140USC135USF110KUS
最大出力140W35W30W
※バッテリー時
接続USB-C×3
USB-A×1
USB-C×2内蔵USB-Cケーブル
USB-Cポート
重量約298g約80g約320g
特徴高出力・多ポート小型・軽量3-in-1
向いている用途MacBook Pro
撮影機材
デスク
スマホ
タブレット
旅行・普段使い
旅行
外出
撮影時の電源集約

C1140USがおすすめな人

MacBook Proをはじめ、カメラやスマートフォンなど複数の機器をまとめて充電したい人。 持ち歩きやすさよりも、高出力とポート数を優先したい場合に向いています。

C135USがおすすめな人

スマートフォンやタブレットを中心に使い、 普段持ち歩く充電器をなるべく小さく軽くしたい人。

35Wで十分なら、3製品の中では最も気軽に持ち出せます。

F110KUSがおすすめな人

充電器・モバイルバッテリー・USB-Cケーブルを別々に持ち歩きたくない人。

特に旅行や撮影など、持っていく機材が増えやすい場面との相性が良いです。

 

3製品は単純な上位・下位ではなく、用途で選ぶ製品がはっきり分かれています。 私が実際に使った印象でも、デスクならC1140US、普段の持ち歩きならC135US、 旅行や外出時の荷物を減らしたいならF110KUSという使い分けが一番自然でした。