撮影現場で「もう諦めない」光の演出

撮影において、ちょっとした光の演出が映像に大きな印象を与えること、ありますよね。
とはいえ、大型機材の持ち運びやセッティングの面倒さから「今日はまあいいか」とライティング演出を諦めてきた人も多いはず。
そんな“ひと手間”をぐっと身近なものにしてくれるのが、小型スポットライト「RF 10C」でした。

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なぜRF 10Cを選んだのか?購入のきっかけ

これまで私は、60Wのライトにスヌートをつけてスポット照明をしていたのですが、サイズも重さもネックで、セッティングに手間がかかるのが悩みでした。
結果、ライティングを諦めることもしばしば…。そんな中で見つけたのが、この「RF 10C」。
手のひらサイズでありながらスポット照明ができ、価格も1万円程度。これは試してみる価値があると感じ、導入してみました。
超コンパクト!外観と操作性が優秀

本体サイズは直径5.2cm、長さ15.4cm、重さはたったの422gと、非常にコンパクト。
操作もシンプルで、ボタンひとつ+ノブ操作。
点灯・光量調整・色切り替え・消灯まで、直感的に扱えます。
さらに、リフレクターをスライドすることでビーム角度を10〜60度まで調整可能。
両サイドと底面には1/4インチネジ穴があり、設置の自由度も◎。
演色性はRa96以上、TLCI98以上と高く、小型ながら映像用ライトとしても十分なスペックを持っています。

ただし、光は若干グリーン寄り。5600K表記ながら、実際に見ると少しクセがある印象もありました。
付属品も充実!持ち運びにも便利

RF 10Cには以下の付属品が同梱されています:
- 折りたたみ式のシリコン製シェード
- 20種類のゴボ(模様を投影できる型)
ゴボはプラスチック製で、ライトが高温になりにくい構造だからこそ採用されているようです。

長時間使用しても本体はほんのり温かい程度で、熱によるトラブルも少なそう。
10Wの省電力設計もポイントですね。
今後は3Dプリンターでオリジナルのゴボやアタッチメントを自作したいと考えているので、こういった仕様は嬉しい限りです。
実際に使ってみた!使用感・検証レビュー
バッテリーの持ち時間

スペック上は約3時間とされていますが、実際に最大光量で使ってみたところ、約3時間半持ちました。
短時間の撮影なら、バッテリー駆動でも十分実用的です。
充電しながらの使用は可能?

USB-C給電に対応しており、バッテリーが切れていても充電しながらの点灯が可能でした。
長時間の撮影や屋内スタジオでも安心して使えます。
光量は10Wでも足りるのか?

簡易計測ですが、60Wライトで約1500lx、RF 10Cで約800lxという結果に。
数値的には控えめでも、レンズやリフレクターのおかげで、スポットライトとしては十分な明るさを感じました。
ここは気になった…デメリット3選
① フルカラーではなかった

事前の確認不足もありますが、フルカラー調光式だと思って購入したところ、実際は4色の切り替え式でした。
② 色味がややグリーン寄り

ホワイトバランスは5600K表記ですが、実際には少しグリーンがかって見える印象。
Ra96という高演色でも、色味の傾向はやはり使ってみないと分からない部分があると感じました。
③ 光の境界がやや甘い

シャープなエッジを出すのがやや苦手で、輪郭がぼやける印象がありました。
特にレンズを使うと、オレンジの反射が画面に現れることも…。これを避けるにはレンズを外す必要がありますが、その分光が広がってしまうというトレードオフがあります。
まとめ|気軽に使えるライティング機材としてアリ!

RF 10Cは、手軽にライティング演出を取り入れたい方におすすめのスポットライトです。
1万円という価格で、これだけのコンパクトさ・使いやすさ・演出効果が得られるのは大きな魅力。
完璧な性能を求める方には物足りなさもありますが、「ひと手間の演出」が手軽にできるようになるという点では、導入する価値は十分あると感じました。
