ブライダル撮影をワンオペで挑戦!持っていった機材と1日使ってわかった改善点

先日、ブライダル撮影を担当してきました。
当日は丸一日の撮影で、メインは動画撮影。集合写真など、要所ではスチール撮影も担当するという内容でした。
動画と写真を一人で撮影するとなると、カメラやレンズの組み合わせはもちろん、バッテリーや記録メディア、機材の持ち運び方まで考える必要があります。
いろいろと準備して臨んだものの、実際に一日使ってみると、良かったところもあれば改善したいところも見えてきました。
今回は、ブライダル撮影に持っていった機材と実際の運用方法、撮影を終えて感じた反省点をまとめていきます。次回の撮影に向けた、自分自身の備忘録も兼ねた記事です。
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1. ブライダル撮影に持っていったカメラとレンズ

今回持っていったカメラは、GH7、S5II、S9の3台です。
それぞれに役割を持たせ、動画のメイン撮影、定点撮影、スチール撮影を分担する構成にしました。
今回のカメラ・レンズ構成
- GH7 + LEICA 12-60mm:動画のメインカメラ
- S9 + SIGMA 20-200mm:挙式・披露宴の定点撮影
- S5II + 24-105mm F4:スチール撮影・動画のバックアップ
- 50mm F1.8:時間に余裕がある場面でのスチール撮影
GH7|動画撮影のメインカメラ

動画のメインカメラにはGH7を使用し、レンズはパナライカの12-60mmを装着しました。
今回最も稼働時間が長かったカメラですが、トラブルなく撮影を終えられています。
新郎新婦の準備中はリグを組んで手持ち撮影し、挙式と披露宴ではDJI RS4に載せてジンバル運用しました。
一日を通して動画撮影を担当するカメラとして、GH7は安定して使うことができました。
S9|定点撮影とスチール撮影

S9にはSIGMAの20-200mmを装着し、挙式と披露宴では新郎新婦を撮影する定点カメラとして設置しました。
さらに50mm F1.8の単焦点レンズも持参し、挙式後や披露宴後に撮影時間が取れた際には、レンズを交換してスチール撮影にも使用しています。
実際に写真を見返してみると、やはり単焦点ならではの背景のボケは魅力的。新郎新婦を際立たせる写真が撮れるので、時間に余裕があれば積極的に使いたいレンズだと感じました。
S5II|スチール撮影とバックアップ

S5IIには24-105mm F4を装着し、主にスチール撮影で使用しました。
少しでも軽くすることと、見た目でも動画用のGH7と区別しやすくするため、今回はケージを外しています。
ただし、S5IIはGH7にトラブルが起きた場合のバックアップも兼ねていました。
そのため、必要になればすぐに動画撮影へ切り替えられるよう、ホットシューに取り付けるタイプのトップハンドルも用意しています。
次回はレンズの組み合わせを変更したい

撮影自体は問題なく終えられましたが、レンズ構成については見直したい部分もありました。
今回スチールに使用した24-105mm F4でも困る場面はありませんでしたが、S5IIに20-200mmを付けた方が、広いズーム域を生かして写真のバリエーションを増やせたかもしれません。
反対に、定点撮影のS9には24-105mmを使い、望遠が足りない場面だけクロップズームで補うという方法も考えられます。
次回は、この組み合わせを逆にするのも試してみたいところです。
また、今回撮影した写真を編集していて感じたのが、F2.8の標準ズームレンズが欲しいということ。
50mm F1.8で撮影した写真と比べると、背景をしっかりぼかして新郎新婦を際立たせたい場面もありました。
もちろん単焦点レンズを使えば対応できますが、限られた時間の中で頻繁にレンズ交換するのは難しいもの。
ズームの利便性を保ちながら、F2.8の明るさを確保できるレンズがあると、さらに使いやすくなりそうです。
2. バッテリーと記録メディアの運用

今回、特に不安だったのがバッテリーと記録メディアの容量です。
事前に長時間録画のテストはしていたものの、当日にバッテリー切れや容量不足で撮影が止まることは避けたいところ。
そこで、カメラごとに電源の取り方や記録メディアを分けて運用しました。
S9|Vマウントバッテリーから外部給電

S9はダミーバッテリーを使用し、Vマウントバッテリーから給電する構成にしました。
さらに外付けファンをヘアゴムで固定し、ファンにも同じVマウントバッテリーから給電しています。
長時間録画が途中で止まらないか心配していましたが、挙式と披露宴を通して無事に撮影できました。
撮影後にバッテリー残量を確認すると、残量は59%。
今回の運用では、電源容量に十分余裕があったようです。
GH7・S5II|予備バッテリーを充電しながら運用

GH7とS5IIは通常のカメラ用バッテリーで運用しました。
スチール撮影が中心だったS5IIは、バッテリー1本で十分。撮影終了後も半分以上の残量がありました。
一方、メインのGH7は次にいつ交換できるか分からないため、残量が半分程度になったら、交換できるタイミングで早めに交換するようにしました。
取り外したバッテリーはカメラバッグの中で充電し、再び使えるように充電器も持参しています。
予備バッテリーは5本用意しましたが、充電しながら使っていたこともあり、結果的に2本は未使用のままでした。
結果だけを見ると、充電せずに予備バッテリーだけでも足りた可能性があります。
ただ、撮影当日に電源の心配をしなくて済んだことを考えると、充電しながら運用できる構成にしておいたのは良い判断だったと思います。
あるいは、予備バッテリーをさらに2本ほど追加するのも選択肢になりそうです。
記録メディアの構成と実際の使用容量

続いて記録メディアです。
今回は以下の構成で撮影しました。
| カメラ | 記録メディア |
|---|---|
| GH7 | 256GB CFexpress + SDカード |
| S5II | 128GB SDカード × 2枚 |
| S9 | 128GB SDカード |
さらに予備として、256GBのCFexpressカードを1枚持参しました。
実際の使用容量は次のとおりです。
| カメラ | 撮影設定 | 使用容量 |
|---|---|---|
| GH7 | 4K30p / 4:2:0 10bit MOV | 約180GB |
| S9 | 3.8K30p / MP4 Lite | 約100GB |
| S5II | RAW + LサイズJPEG | 約10GB |
今回は容量不足になることなく撮影できましたが、今後に向けてSDカードの予備もあと2枚ほど用意しておきたいところです。
今後は4K60pでの撮影も検討

GH7の記録メディアを512GBに変更すれば、4K120pでの全編撮影も視野に入るかもしれません。
ただし、撮影データが大きくなるほど、記録メディアだけでなく保存用ストレージや編集環境にもコストがかかります。
実際に今回の映像を編集していると、ブライダル撮影ではところどころスローモーションを使いたい場面がありました。
そのため、現実的には4K60pで全編を撮影するあたりが、画質・編集の自由度・データ容量のバランスを取りやすいのではないかと考えています。
今後は撮影設定による容量の違いや、ストレージ保存・パソコンへの負荷なども確認しながら、最適なバランスを探していきたいと思います。
3. 音声収録に使用した機材

今回持っていった音声機材は、以下の4種類です。
- SENNHEISER MKE600
- Saramonic MS1
- DEITY D4 DUO
- DJI ワイヤレスマイク
それぞれの役割を分けながら、撮影場面に応じて使い分けました。
メインカメラのマイクを途中で切り替える

GH7ではSaramonic MS1をメインマイクとして使いました。
ただし、MS1のバッテリー駆動時間は最大5時間。新郎新婦の準備段階から使い続けると、披露宴の途中でバッテリーが切れてしまう可能性があります。
そこで準備中はMKE600を使い、挙式以降はMS1に切り替えることにしました。
念のため披露宴会場への移動中に約15分間だけ充電しましたが、その後は撮影終了まで問題なく使用できています。
今回の結果を見る限り、この使い分けで問題なさそうです。
また、定点カメラにはD4 DUOを取り付け、式全体の音も残せるようにしておきました。
ゲストへのインタビューにはワイヤレスマイク

ゲストへのインタビューでは、DJIのワイヤレスマイクに自作のグリップを取り付けて使用しました。
カメラに装着したショットガンマイクでそのまま収録する方法もありますが、手持ちマイクの形にすることで、ゲストの方もどこに向かって話せばよいのか分かりやすくなります。
実際に使ってみても、この方法は良い結果が得られたと感じています。
今後は会場音声の収録方法も改善したい

今回は音割れなどのトラブルはありませんでしたが、音声収録については改善できる部分もありました。
例えば、32bitフロート収録に対応したレコーダーを別途設置しておく方法。
あるいは会場からラインで音声を受け取れるようにしておけば、スピーチや司会の声も、よりクリアに残せたかもしれません。
メインカメラの音声だけに頼らず、会場音声を別系統でも確保することは、次回に向けて検討したいポイントです。
4. 一日撮影して見えた改善点

今回の撮影では、機材そのものの性能以上に、長時間使い続けることによる負担や操作性の問題を感じました。
特に見直したいのがジンバル周りです。
DJI RS4|約3.7kgの重量が大きな負担に

今回は挙式から披露宴まで、GH7をDJI RS4に載せて撮影しました。
RS4自体のバッテリーには十分余裕があり、撮影終了まで使用しても減ったのは1メモリ程度。
問題はバッテリーではなく、その重量です。
カメラ、レンズ、マイクなどを含めた状態で実際に測ってみると、重量は約3.7kg。
短時間なら問題ありませんが、一日を通して使い続けると、腕への負担はかなり大きくなりました。
撮影していない時間はできるだけ腰に預けて休ませていたものの、その状態ではカメラ位置が低くなるため、撮影時には結局持ち上げる必要があります。
そこで次回は、グリップを延長する方法を検討しています。
腰に預けた状態でもある程度のカメラ位置を確保できれば、荷重を分散しながら撮影できるのではないかと考えています。
フォーカスモーターはあえて使わなかった

今回、使用するか悩んだのがフォーカスモーターです。
ズームリングをモーターで操作すれば、手元でズーミングできるようになるため便利ですが、ジョイスティックの操作切り替えや、バッテリー交換時の手間が増えることも気になっていました。
そのため、今回は使用しないことにしました。
結果的には、この判断で良かったと感じています。
ブライダル撮影中はバッテリー交換にゆっくり時間をかけられませんし、撮影に集中しているとジョイスティックの切り替えを忘れる可能性もあります。
できるだけ操作をシンプルにしておくことが、結果として撮影ミスを減らすことにつながると感じました。
ジンバルの追従速度は再調整が必要

一方、反省点だったのがジンバルの反応速度です。
事前に一人でテストしたときにはちょうど良いと思っていた設定でしたが、実際に新郎新婦を追いながら撮影すると、少し反応が速く感じました。
撮影対象が動いている状況では、事前のテストと感覚が変わってきます。
次回は実際の撮影に近い動きでテストし、もう少しゆっくり追従するように調整しておきたいところです。
NDフィルターは一度も使わなかった

今回はNDフィルターも持参しましたが、結果的に一度も使用しませんでした。
撮影のほとんどが室内で、屋外に出る時間はスチール撮影が中心だったため、動画では絞りとシャッタースピードを調整して対応しています。
ただし、今後屋外での動画撮影が増える可能性も考えると、NDフィルター自体が不要というわけではありません。
マグネットタイプの固定NDフィルターを用意し、必要になったときだけ素早く取り付けられるようにする方法も良さそうです。
今回の経験を通して、長時間の撮影では機材の機能だけでなく、一日を通して無理なく使い続けられるかという視点も重要だと感じました。
5. 今回の撮影でやって良かったこと

改善点がある一方で、事前に準備しておいて良かったものもありました。
キャスター付きカメラバッグと身に着ける機材

機材の運搬にはキャスター付きのカメラバッグとサブバッグを使用しました。
さらに、VANGUARDのカメラストラップとウエストバッグも持参しています。
今回、このストラップとウエストバッグはかなり役立ちました。
具体的な使い勝手については長くなるため、別の機会に詳しく紹介したいと思っています。
Apple Watchで撮影スケジュールを管理

機材とは少し異なりますが、今回特に便利だったのがApple Watchを使ったスケジュール管理です。
式場から進行表は受け取っていたものの、それとは別に、自分が何時にどこへ移動し、何を撮影するのかをまとめた撮影者用のスケジュールも作成していました。
ただ、撮影が始まると、毎回紙の進行表を取り出して確認する余裕がない場面もあります。
そこで今回は、撮影スケジュールをカレンダーに登録し、Apple Watchの文字盤から現在の予定と次の予定を確認できるようにしておきました。
これなら撮影中でも手元を見るだけで、次に何があり、どこへ移動しておくべきかを確認できます。
カメラを持ったまま次の予定を確認できるのは、想像以上に便利でした。
撮影機材を増やすことばかり考えがちですが、こうしたスケジュール管理の工夫も、ワンオペ撮影では大切だと感じています。
これは次回も活用したい方法です。
6. 次回のブライダル撮影に向けて見直したいこと

今回の経験を踏まえると、次回に向けて見直したいポイントはいくつかあります。
次回に向けた改善ポイント
- S5IIとS9のレンズ構成を入れ替えて試す
- スチール撮影用にF2.8標準ズームを検討する
- SDカードの予備を追加する
- 4K60pでの全編撮影を検討する
- 会場音声を別系統で収録する方法を検討する
- ジンバルのグリップを延長して腕への負担を減らす
- ジンバルの追従速度を実際の撮影に合わせて調整する
- 必要なときだけ装着できるNDフィルターを検討する
特に大きいのは、ジンバル運用とレンズ構成の見直しです。
機材の性能を上げるだけでなく、レンズ交換やセッティング変更の手間を減らし、撮影に集中できる時間を増やすことも意識していきたいと思います。
7. まとめ|ワンオペ撮影で重要だと感じたこと

今回は、ブライダル撮影に持っていった機材と、実際に一日使って感じたことをまとめました。
事前に長時間録画のテストを行い、電源や記録メディアにも余裕を持たせていたこともあり、撮影自体は大きなトラブルなく終えることができました。
その一方で、ジンバルの重量やレンズ構成、音声収録の方法など、実際に長時間撮影してみなければ分からなかった課題も見えてきました。
今回感じたのは、ワンオペの長時間撮影では、機材の性能だけでなく、操作のシンプルさや身体への負担、トラブルへの備えまで含めて構成を考える必要があるということです。
私自身、ブライダル撮影の経験はまだ浅いため、今回の経験をもとに次回はもう少し使いやすい機材構成にしていきたいと思っています。
ブライダル撮影やワンオペ撮影の経験がある方で、「この機材は持っていくと便利」「これは減らしても問題ない」「こう運用すると撮影しやすい」といった工夫があれば、ぜひコメントで教えていただけるとうれしいです。
今後の撮影の参考にさせていただきます。













こんにちは!