最近動画クリエイター界隈では
10bitで撮れるカメラがもてはやされております。
自分自身果たしてどのぐらい違いがあるのかわかっていなかったので検証してみました。
ビットとは?
8bit、10bit、12bitとはそもそも何か?
これは「色深度」を表した数字。
それぞれ表現できる幅は
8bit→1600万色
10bit→10億7000万色
12bit→680億7000万色
だそうです。
ふーん。
で何が違うのかわからん。という方へ
一言でいうと、「めちゃくちゃなめらかなグラデーションが表現できる」
ということかと思います。
10bitに対応しているモニターで見なきゃ意味がない
ちなみに素材が10bitでもモニターが10bit対応していないと意味がない。
ということ。
まだまだ8bitのモニターが多いのも実情。
じゃあ10bitいらないじゃん。
と思いましたが、カラーグレーディングをするには10bit以上あると編集耐性が高いらしい。
というのを聞き、実際に検証してみることに。
使用したカメラと元素材
①SONY ZV-1 8bit
ソニーのZV-1で撮影した8bitの素材がこちら。
ピクチャプロファイルは「PP8 Slog3.cine」を使っています。
②Blackmagicポケットシネマカメラ 10bit
BMPCC4Kで撮影した素材で、ProRes422 カラーモードはFilmで撮影。
③Blackmagicポケットシネマカメラ 12bit
BMPCC4Kで撮影した素材で、BlackmagicRAW 5;1 カラーモードはFilmで撮影。
まずはカラーコレクション
※カラーコレクションはそれぞれのクリップをRec709に変換したあとに露出、ホワイトバランス、カラーブーストをいじって同じになるように調整しています。
①8bit
②10bit
③12bit
カラーグレーディング
カラーコレクションだけではわかりにくいので、ガッツリカラーグレーディングしてみました。
※同じLUTを当てています。
①8bit
②10bit
③12bit
こう見比べるとぜんぜん違う。
8bitと10bit12bitの差
①暗部の発色の良さ
8bitの場合暗部の赤み入っている葉っぱをグレーディングするとザラつきがみられます。
影の部分と混ざってしまいディティールが少し崩れています。
10ビットの場合は、しっかり影と葉っぱの区別がつき、葉っぱの配色も残っています!
②白が青くなる!?
10bit12bitの映像では当てた通りのLUTがの色が出ても
8bitの場合何故か青みが出てきてしまいます。
③発色が違う
この画像をご覧ください。
青の発色が全く違うことが、おわかりいただけるかと思います!
こんなに出てくる色に違いが出るとは思いませんでした!
そして気になったのが、なぜかBRAWよりProResの方が解像度が高いという・・・・・。
これはなぜなんだろう・・・・。
動画で解説