今回は、小型ショットガンマイクのショックマウントをさらに改良してみました!
前回残った課題は2つ。
- ウインドジャマーが取り付けられない
- オートフォーカスの駆動音が録音に乗ってしまう
この2つを何とか解決すべく、さまざまな試行錯誤をしました。その過程を順を追って紹介していきます!
動画でも紹介しています
前編
後編(←今回の内容)
Ver6:Oリングで振動を吸収できるか?
まずは、接合部にOリングを入れて振動を吸収できるか試してみました。
結果は効果なし。
これは期待外れでしたね。
Ver7:取付部にクッション材を貼り付け
次に、マイクの取付部にクッション材を貼ってみました。
少し駆動音が減ったように感じましたが、まだ気になるレベル。
これでは満足できません。
Ver8:純正ショックマウントを参考に形状を改良
そこで、純正のショックマウントの形状を参考にして、中身をくり抜いてみました。
結果:純正に近いレベルまで駆動音が抑えられました!
各社が採用しているこの形状には意味があると実感しました。
Ver9:接地面を減らして振動を軽減
さらに駆動音を小さくするために、マイクとの接地面を減らす方法を試しました。
3点でマイクを支える形状にして、その部分にクッション材を貼り付けたところ、少しだけですが駆動音が減少。
ただし、クッション材が剥がれやすいという新たな課題が発生しました。
Ver10:クッション材の効果を最大限活用
接地面を減らすよりも、クッション材自体を活用するほうが効果的ではないか?
ということで、マイクの取付部全体にクッション材を貼り付けてみました。
結果:小さな振動音が抑えられるようになりました!
Ver11:安定性を向上
ここまでで駆動音対策はほぼ完成。
しかし、Ver10の形状ではマイクが外れやすいのが気になりました。
そこで、マイクをしっかり掴む形状に変更。
マイクの上部まで包み込む形にしたことで、安定感が向上しました。
ウインドジャマー問題解決
次は「ウインドジャマーが使えない」という課題です。
ショックマウントの高さが低いため、もふもふタイプのウインドジャマーは諦め、
アマゾンで汎用のマイクスポンジを購入して試してみました。
しかし、LUMIX S9のようにペンタ部がないカメラだと、ズームリングと干渉してしまい、ズーム操作時にスポンジが擦れる音が入ってしまいます。
そこで、スポンジの下部をカットして対応しましたが、
マイクとレンズの位置が近いため、ズーム操作時にレンズの鏡筒が擦れる音は防ぎきれませんでした。
撮影中にズームを使うことは少ないため、ここは妥協することにしました。
改良を終えて気づいたこと
ここまで改良を進めて気づいたのは、「内蔵マイクって意外と優秀」ということ(笑)。
とはいえ、小型ショットガンマイクの利便性も大きいので、今回の改良で十分満足できるショックマウントが完成したと思います。
まとめ
今回の改良を通じて、AF駆動音やウインドジャマーの問題にかなり対応できました。
もし同じような問題に悩んでいる方がいれば、ぜひ参考にしてみてください!
使った機材
「3Dプリンター」
「マイク」
DEITY マイク V-Mic D4 Duo video microphone 指向性 動画撮影用マイ