最近はストレージやメモリの価格が高く、パソコンを購入するときに内蔵ストレージの容量を増やすだけでも、価格が大きく上がることがあります。
そこで候補になるのが外付けSSDです。
私は動画素材や編集データを基本的に外部ストレージで管理し、パソコン本体にはソフト類を中心に保存しています。ただし、外付けSSDを使ううえで以前から気になっていたのが転送速度でした。約1000MB/sの速度が出ていれば動画編集で大きく困ることはありませんが、できることなら内蔵ストレージに近い速度で快適に作業したいところです。

今回は、内蔵ストレージに迫る速度を狙えるSSDケース「ZIKE Z666」と、スマートフォンでの撮影を意識して作られた小型SSD「ZIKE Z791C」を提供していただいたので、実際に使用して、速度や発熱、使い勝手を詳しく紹介します。

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ZIKE Z666の概要

Z666はSSDそのものではなく、別途用意したNVMe M.2 SSDを取り付けて使用するためのケースです。

対応するのはNVMe接続のM.2 SSDで、キー形状はM-Keyです。SSDのサイズは2230、2242、2260、2280に対応し、最大16TBまで搭載できます。

執筆時点では、Amazonで2万円弱の価格で販売されていました。

Zike Drive 40Gbps M.2 NVMeエンクロージャ、3811MBsアルミニウムケースのSSDエンクロージャ。

 

Z666の大きな特徴は、USB4に対応していることです。

メーカー公称値では、書き込み最大3910MB/s、読み込み最大3831MB/sとされています。

一般的な外付けストレージと比べても、かなり高速な仕様です。

工具不要でSSDを取り付け可能

SSDの取り付けは簡単で、工具も必要ありません

ケースを開けてSSDを端子に差し込み、そのまま固定するだけです。

専用工具を保管したり、紛失を心配したりする必要がないため、SSDの交換もしやすい構造です。

アルミボディと透明ケースによる放熱対策

NVMe M.2 SSDを使用するときに気になるのが発熱です。

Z666に冷却用のファンは搭載されていません。

アルミボディ全体へ熱を伝えて放熱する構造のようで、透明ケースを外した状態では、本体がそれなりに熱くなります。

最初は透明ケースの役割が分かりませんでしたが、実際に使用すると効果を実感できました。

透明ケースを装着していると手に伝わる熱が和らぎ、触ったときにはじんわりと温かい程度になります。

USB4ケーブルを本体に収納できる

Z666には、本体側面へUSB4ケーブルを収納できる仕組みがあります。

USB-Cケーブルは外観だけでは対応規格を判断しにくく、接続できても期待した速度が出ないことがあります。

確実にUSB4へ対応するケーブルを、本体と一緒に持ち運べるのは便利です。
対応ケーブルが見つからない、接続したのに速度が出ないといったトラブルを減らせます。

さらに、少し長めのUSB4対応ケーブルも別途付属しています。

長いケーブルをデスクに置き、本体に収納された短いケーブルを持ち運び用にするといった使い分けも可能です。

Z666の実測速度

今回は、Western Digitalの「Blue SN5100」1TBモデルを使用しました。

SSD自体の公称値は、書き込み最大6700MB/s、読み込み最大7100MB/sです。

Z666へ取り付けて計測したところ、読み込み、書き込み速度ともに、約3000MB/sとなりました。

外付けSSDで約3000MB/sという速度を自分の環境で確認できたのは今回が初めてで、非常に印象的な結果でした。

もちろん内蔵ストレージと完全に同じ速度ではありませんが、これまで感じていた「外付けSSDは遅い」というデメリットは、かなり小さくなったと感じます。

Z666で想定できる使い方

  • 動画編集用の高速な作業SSDとして使う
  • デスクへ固定して、内蔵ストレージを増設する感覚で使う
  • 必要になった段階で高速ストレージを追加する

パソコンを購入するときに高額な内蔵ストレージを選ぶだけでなく、必要になったタイミングで高速な外付けSSDを追加できることが、Z666の大きなメリットです。

Z666で気になった点

Z666は速度面で期待に応えてくれましたが、気になったのは本体サイズです。

一般的なポータブルSSDと比べると、かなり大きめです。

ファンを使わずにボディ全体で放熱し、USB4ケーブルも収納する構造なので、サイズが大きくなる理由は理解できます。

ただし、毎日カバンへ入れて持ち運ぶSSDとして考えると、それなりの存在感があります。

Z666は常に持ち運ぶポータブルSSDというより、普段はデスクで使用し、必要なときだけ持ち出す高速SSDとして使いやすい製品です。

新モデル「Z991」について

ZIKEからは、Z666と同クラスの高速通信に対応する「Z991」も発表されています。

Z991はファンとディスプレイに加え、指紋認証やiPhoneの「探す」に対応する機能も備えています。

ガジェットとして魅力的な機能が多い製品ですが、元台本の収録時点では日本の技適に対応していなかったため、今回はレビューしていません。

ZIKE Z791Cの概要

続いて紹介するZ791Cは、Z666とは方向性が大きく異なります。

Z666がパソコンで高速に使うためのSSDケースであるのに対し、Z791Cはスマートフォンでの使用を強く意識した外付けSSDです。

容量は512GB、1TB、2TBが用意されており、今回使用したのは512GBモデルです。

執筆時点では、Amazonで約27,000円で販売されていました。

ZIKE Z791C 磁気ポータブルSSD 512GB 外付けSSD内蔵ファン 4K 120fps ProResビデオ録画 USB3.2 Gen2 最大990MB/秒 PD3.0ポート27W充電対応 iPhone 17/16/15対応

スマートフォン撮影用ストレージとして使いやすい

元台本の比較では、iPhone 17 Proの512GBモデルと1TBモデルの価格差は35,000円とされています。

内蔵ストレージと外付けSSDでは使い勝手が異なるため単純には比較できませんが、外付けSSDを利用すれば、撮影素材と普段の写真や動画を物理的に分けて管理できます。

個人的には、この分け方のほうがスマートフォン撮影時のデータを運用しやすいと感じました。

512GBで撮影できる時間の目安

外部ストレージへの保存設定に対応するBlackmagic Cameraアプリで、512GBモデルの収録可能時間を確認しました。

撮影設定収録可能時間の目安
フルHD/H.265/18Mbps約58時間
4K/H.264/36Mbps約30時間
4K Apple ProRes 422 LT8時間41分
Apple ProRes 422 HQ4時間2分

Z791C上で直接データを扱う使い方も考えられますが、特に活躍するのは動画撮影用のストレージとして使う場面です。

撮影用であれば512GBモデルでも十分な容量があります。

一方で、長期保存用のメディアとして使う場合は、1TBや2TBモデルも候補になります。

Z791Cの実測速度

Z791Cの公称値は、読み込み最大990MB/s、書き込み最大960MB/sです。

接続規格はUSB 3.2 Gen 2で、10Gbps接続に対応しています。

今回は「Disk Test by Magic Benchmark」を使用し、iPhone 16 Proで速度を計測しました。

使用したiPhone 16 Proは容量128GBモデルで、そのうち約90GBを使用している状態です。

ストレージ書き込み速度読み込み速度
iPhone 16 Pro内蔵ストレージ約600~900MB/s約1030MB/s
ZIKE Z791C約1400MB/s約697MB/s

Z791Cの書き込み速度は公称値を超える結果となりました。

測定環境やアプリによる影響も考えられますが、少なくとも今回の計測では、読み書きともにiPhoneの内蔵ストレージに近い速度で使用できました。

スマートフォン用の外付けSSDとして、撮影時の速度不足を感じない結果です。

ディスプレイと冷却ファン

Z791Cには小型ディスプレイが搭載されています。

容量表示は固定ですが、接続インターフェースの最大転送帯域や、動作中の電力、電圧、電流などをリアルタイムで確認できます。

SSDの健康状態や温度も表示されるため、使用中にストレージの状態を確認できるのは便利です。

また、Z791Cには冷却ファンが内蔵されています。

実際に使用して本体へ触れてみても、極端に熱くなることはありませんでした。

ファン部分のライトを手動で消すことはできませんが、しばらくするとディスプレイと一緒に自動で消灯します。

静かな環境ではファンの音に注意

ファン付きSSDをスマートフォンで使う場合、気になるのが撮影音声への影響です。

実際に確認したところ、ファンの音かどうかは断定できないものの、静かな環境では時々気になるノイズがありました。

一方で、ある程度の環境音がある場所では、かき消される程度の音量です。

音声収録時の注意点:
スマートフォンの内蔵マイクを使用し、静かな場所で撮影する場合は、事前にノイズを確認したほうがよいでしょう。

外部マイクを使用する場合は、大きな問題になりにくいと感じました。

MagSafe対応でiPhoneの背面に固定可能

Z791CはMagSafeに対応しており、iPhoneの背面へ固定できます。

本体が小型なのでケーブルで接続したまま使うこともできますが、スマートフォンをケージに入れたり、撮影用のリグを組んだりするときは、背面へ固定できると取り回しやすくなります。

専用のUSB-Cケーブルも2種類付属しており、長すぎるケーブルが余って邪魔になりにくい点も好印象です。

充電しながら外部SSDへ録画できる

iPhoneへ一般的な外付けSSDを接続すると、本体のUSB-Cポートが塞がります。

そのまま長時間撮影すると、ストレージ容量より先にバッテリーが不足する可能性があります。

Z791Cには追加のUSB-Cポートがあり、最大27Wの充電に対応しています。

iPhoneを充電しながら、Z791Cへ動画を録画できます。
長時間撮影を考えている場合には、特に便利な機能です。

ただし、このUSB-Cポートのデータ通信はUSB 2.0規格で、最大480Mbpsです。

そのため、高速なデータ転送用ポートとしては使用できません。

充電だけでなく、マイクなどのUSB機器を接続することもできるため、撮影スタイルに合わせて活用できます。

まとめ

今回は、ZIKEのZ666とZ791Cを実際に使用しました。

Z666で特に印象に残ったのは、外付けSSDで約3000MB/sの読み込み速度を確認できたことです。

これまで感じていた「外部ストレージは遅い」という不満を大きく軽減してくれました。動画編集用の作業SSDや、デスクで使う高速な増設ストレージとして魅力があります。

一方のZ791Cは、スマートフォンで使うことをよく考えて作られたSSDです。

MagSafeへの対応や冷却ファン、状態を確認できるディスプレイ、充電用USB-Cポートなど、iPhoneで長時間撮影するための機能がそろっています。

最初から高容量の内蔵ストレージを選ぶだけでなく、必要になった段階で高速な外付けストレージを追加する。

Z666とZ791Cは、そのような選択肢を増やしてくれる製品でした。

パソコンでの高速な編集作業を重視するならZ666、スマートフォンでの動画撮影を重視するならZ791Cというように、用途に合わせて選ぶとよいでしょう。

【紹介した商品】

・Z666 公式サイト:https://ziketech.psce.pw/9anl4m

割引コード:GLM20(20% OFF)

・Z791C 公式サイト:https://ziketech.psce.pw/9anlpu