この内容は動画でも紹介しています。気になる方はぜひそちらもご覧ください!
GH6で動画撮影するなら、やっぱりケージは必要?

GH6で動画撮影を本格的に始めると、やっぱり欲しくなるのが「カメラケージ」。
でも、いざ選ぼうとすると──
– 操作ボタンに干渉しないか?
– バッテリーの交換はスムーズにできる?
– ネジ穴の数や規格は自分の使いたい機材に合う?
など、意外と気になるポイントが多くて、けっこう悩みますよね。
自分も毎回ケージ選びには迷うので、今回は「GH6用に実際に購入したTILTAのケージ」を中心に、選び方や使い勝手をレビューしていきます!
これまで使っていたFALCAMゲージの魅力と弱点

以前はS5ⅡでFALCAMのケージを使っていました。
これを選んだ一番の理由は、やっぱり底面の使いやすさ。
– F38クイックリリース規格で、縦でも横でもそのままプレートに取り付け可能
– プレートを追加しなくて済むので底面がスッキリ
– 機材を置いたときの安定感が抜群

また、FALCAMにはF22マウント規格もあって、NATOレール風にアクセサリーをスライド式で装着できるのも便利でした。

ただしこのF22、NATOレールとサイズが非互換なので、専用アクセサリーじゃないと合いません。
この点は少し不便に感じる場面も。
そして何より残念だったのが、GH6用のFALCAMケージがすでに販売終了していたこと。
GH7用もディスコンとのことで、入手がかなり難しくなってしまいました。
次の選択肢として考えたのがTILTA

ということで、新しくGH6に使えるケージを探すことに。
選定で重視したポイントはこの2つ。
- 操作性が損なわれないこと
- 底面がすっきりしていて安定感があること
最初にチェックしたのは、やっぱり定番のSmallrig。

中でも気になったのが「BLACK MAMBA」シリーズ。
見た目もかっこよく、知り合いにも使ってる人が多いモデルです。
ただ──
– 単体販売なしでハンドル・HDMIクランプ付きのキット販売のみ
– 価格は約23,000円とやや高め
さすがに自分には高すぎると感じたので、もう少し手頃でいいものを探すことに。
そこで出会ったのがTILTAのGH6用ケージでした。
価格・機能ともにバランスの良いTILTA

TILTAといえば高級なイメージがありましたが、意外にも良心的な価格帯。
- ケージ単体:約8,000円前後
- ベーシックキット:約14,000円(ハンドル&HDMIクランプ付き)
これなら手が出しやすい価格帯。
しかもTILTAは前から一度使ってみたかったメーカーでもあるので、今回は思い切ってベーシックキットを購入してみました!
TILTA GH6用ケージのディテールをチェック
それでは、実際に取り付けてわかった使用感を、パーツごとに紹介していきます。
トップ面

– コールドシューが3つ(前後貫通タイプ)
– 1/4ネジ×4(うち2つはアンチツイスト対応)
– 上面全体がNATOレール規格になっていて、ハンドルの装着も簡単
ボタンの干渉については、
ホワイトバランスボタンにはやや指が当たり少し使いにくくなる感じに。
モードダイヤルとドライブダイヤルは操作性が少し落ちますがそこまで困ることはない印象でした。
左サイド

– ARRIロゼット搭載でアジャスタブルハンドルに対応
– 1/4ネジ穴×3
– 全体がNATOレールでスライド装着もOK
– HDMIクランプ用の専用ネジ穴あり
端子類も干渉なしでアクセスできました。マイク端子も問題なし。
右サイド

– 1/4ネジ穴×4(うち3つはアンチツイスト)
– カードスロットの開閉は問題なしで、90度以上開きます
構造上、右側は少し浮いた作りになっていて、手が小さいとファンクションボタンがやや押しづらくなるかも。
底面

– バッテリーの開閉OK(三脚に乗せたままでも交換可)
– ネジ穴は1/4が6つ
– アルカスイス互換の仕様
– マグネット式のレンチ収納スペース付き
ただし、アルカスイス縦使いには別途チーズプレートが必要で、
その際、光軸中心に取り付けられないのは少し残念ポイント。
ストラップ穴

– トップの両端に2つ
– 右下にも1つあり、リストストラップ派にも対応
取り付け方法と安定性

固定は2箇所。 底面ネジの部分には回転防止ピンもついています。
さらに、右サイドのストラップ穴も使えば3点固定でしっかり安定します。

付属品レビュー:トップハンドル&HDMI延長ケーブル
トップハンドル

– NATOレール対応・ワンタッチ脱着
– 持ち手はシリコンカバー付きで握りやすい
– コールドシュー×1、3/8ネジ×2、1/4ネジ×2搭載
– 前後逆には装着不可なので注意!

HDMI関連

– クランプはカバーに干渉するため、装着前にカバーを開ける必要あり
– 延長ケーブルはネジ固定できるタイプで、端子の負担軽減に効果的
Smallrig「BLACK MAMBA」との比較

実際にTILTAを使ってみた上で、あらためてSmallrigの「BLACK MAMBA」との違いを比較してみました。
まず操作性に関しては、やはりBLACK MAMBAの方が一枚上手。
各種ダイヤルやボタンへの干渉が少なく、特にモードダイヤルまわりの操作が快適なのが特徴です。TILTAはやや指がかかりにくい部分があり、細かい操作を重視する方には気になるポイントかもしれません。

続いてコールドシューの数ですが、これはTILTAが圧倒的に有利。
3つも搭載されているので、マイク・モニター・ライトなど、複数のアクセサリーを同時に装着したいときにも余裕があります。
BLACK MAMBAは1つしかないので、運用スタイルによっては拡張性に物足りなさを感じるかもしれません。

そして意外と大きいのが、USB-C端子の固定ができるかどうか。
ここはBLACK MAMBAの強みで、HDMIだけでなくUSB-C端子までしっかりホールドできるのは安心感があります。
TILTAにはUSB-C固定用の機構がないため、この点はやや不安が残ります。

価格面ではTILTAの優位性が際立ちます。
ベーシックキットで約13,000円前後に対し、BLACK MAMBAは約23,000円と、ざっくり倍近い価格差があります。
価格と機能のバランスを考えると、TILTAのコスパはかなり高い印象です。
さらに、TILTAはケージ上部がNATOレール対応になっているのも魅力。
ハンドルを後付けせずにスライド式で装着できるので、取り回しの自由度が高いです。BLACK MAMBAはこの部分が非対応のため、あとからNATOレールを追加する必要が出てきます。
まとめ:価格と機能のバランスでTILTAが最有力かも

というわけで、今回はTILTA GH6/GH7用ケージのレビューをお届けしました!
- FALCAMは操作性抜群だったが入手困難
- BLACK MAMBAは高機能だけど価格がネック
- TILTAは価格と拡張性のバランスが◎
これからGH6/GH7用のケージを探している方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです!