スナップレンズの新定番!?
今回はちょっとしたお出かけ撮影にちょうど良かった、
「50mmのマクロレンズ」をご紹介したいと思います。
↓動画でも紹介しています。
お出かけスナップレンズ用に単焦点レンズを1本選ぶ場合、
50mmは使いやすく出番の多い焦点域ですが、
オールドレンズの場合あまり寄れないものが多く、最短撮影距離はだいたい50cmぐらい。
この距離がもう少し背景を切り取りたいときに寄れなかったり、距離が限られるテーブルフォトなどで後ろのに下がれず苦労することがありました。
そんなときの見つけたのがこのレンズ。
ジャンクコーナーで見つけたCANON FD50mmマクロSSC。
50mmMacroという盲点だったスペック
マクロといえば100mmあたりのものだというイメージが強かった私にとって新鮮なスペックでした。
実際に調べてみるとニコンやソニーは50mmF2.8という等倍マクロレンズを現行でも発売しているみたいですね。
サードパーティのレンズでも発売しているメーカーあるので意外と使っている方は多いく自分が知らなかっただけかもしれません。
50mmなら使いやすい画角だし、寄れるなら結構使いやすいんじゃないのというということで早速使って見たのでその感想をまとめてみたいと思います。
結構解像感高いぞ・・・
このレンズは1973年に発売されたものらしく約50年前のレンズになります。
使うまではオールドレンズらしい柔らかい映りをするのかと思っていましたが、
実際に撮影してみてびっくり。
結構解像感が高い。。。
CANONカメラミュージアムのレンズ説明でも「シャープで高コントラストの描写が可能」と書かれたとおりの映りを実感できました。
使いやすさにつながる最短焦点距離
このレンズ、ハーフマクロなので結構寄れます。
最短撮影距離は23.2cm。
レンズ先端から被写体まで10cmぐらいまで寄ることができます。
実際ここまで寄ることは少ないですが、感覚として「あーあとすこし寄れない・・・・」
というストレスは一度もありませんでした!
目新しかった「エクステンションチューブ」
このレンズの面白い機能としてあるのが、こちらのエクステンションチューブ。
なんとコレを装着することで、ハーフマクロが等倍マクロに変化するというもの。
この変形する感じ・・・・ガジェット好きな男子の心にささってしまいます。
エクステンションチューブのデメリット
(↑エクステンションチューブを使って撮影しています)
これで等倍マクロだぜ!!!と喜んでいましたが、いざ使ってみると
このエクステンションチューブ、おそろしいほどピントの調整範囲が狭い!!!
最短撮影距離から無限遠までピントリングを回しても動く範囲が3cm。
コレは劇的に撮影の難易度が上がります。
まさかこんなところで牙を向いて来るとは・・・・・。
恐るべしCANON。
ただこのエクステンションチューブを使うことでこんなに小さな被写体をここまで大きく映すことができます。
さすが等倍マクロ。
フレアやゴーストも楽しめる
他の映りの特徴として感じたのは、オールドレンズらしく、逆光時のフレアやゴーストも楽しめます。
F3.5の開放だとわかりやすく出ますが、以外だったのが一番絞ったF22までフレアやゴーストが出ていること。
だんだん出方は少なくなりますが、完全に消えることはありませんでした。
コレは人によってはマイナスに感じることもあると思いますが、個人的にはどこまで絞ってもフレアやゴーストが出ると思って使えば面白く、むしろクセがわかりやすいレンズな気もしました。
あとは、玉ボケが6角形なのも面白いポイントかもしれません。
FDマウントって使いにくいよね・・・・
実際につかってみて気になったのが、マウントの固定方法。
このレンズの問題というよりは、FDレンズシリーズに言えることですが、
レンズのロックシステムがリングを回して固定するタイプでうまく固定しないと
絞りが調整できないということがあります。
コレはマウントアダプターとの相性もあると思いますが、
私が使うK&Fのアダプターだと、こちら側にもロック機構があるので注意してセットする必要があります。
特にエクステンションチューブをつけたときには回転式ロックが3箇所存在するのでこんがらがることが多いです。
もし選べるのであれば、もう一世代新しいNEWFDの50mmマクロを買ったほうがつかいやすいかもしれません。
ただ調べた感じでは、エクステンションチューブはFDマウントタイプしかなさそうでした。
ということで今回は50mmマクロレンズの使用感をまとめてみましたがいかがだったでしょうか?
スナップ撮影にかなり相性の良いレンズかと思います!
作例