テプラ管理を卒業。3Dプリンターで作った焦点距離入りレンズリアキャップの使い勝手

「これ、何mmのレンズだっけ?」
と一瞬迷うことはありませんか?今回は、そんな小さな不便を解消するために作った、焦点距離がひと目でわかる自作レンズリアキャップ
を紹介します。
どのレンズなのかすぐに判断できるようになりました。

もともとはテプラを貼ってレンズを管理していたのですが、使っているうちに剥がれてしまうこともありました。
そこで、「最初から焦点距離が入ったキャップを作ればいいのでは?」と思い、3Dプリンターで試作してみることにしました。
この記事でわかること
- 自作レンズリアキャップを作った理由
- 試作バージョンごとの改善ポイント
- 実際に使って感じたメリットと注意点
- 販売予定のラインナップ
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きっかけは、以前作ったカメラオブスクラ

今回のリアキャップを作るきっかけになったのは、以前制作した
オールドレンズを取り付けて使うカメラオブスクラ
でした。
最終的にはM42マウントを本体に直接取り付ける形にしたのですが、
設計の初期段階では、マウントアダプターを介してLマウントのレンズとして装着できるようにしていました。
そのときに、一応マウント部分の型のようなモデルは作っていたんです。
結果的に当時は使わなかったのですが、そのモデルを見ていてふと思いました。

これに蓋を付ければ、Lマウント用のリアキャップも作れるのでは?
しかも自分で作れば、以前から気になっていた
レンズの識別がしにくい問題
も一緒に解決できます。
ということで、さっそく制作に取りかかりました。
試作から完成まで
バージョン1:波型形状と文字入れを試す

最初に作ったバージョン1では、外側を波型の形状にしました。
指がかかりやすく、滑りにくくするためです。
背面には焦点距離と絞り値を入れてみました。
ただ、実際に作ってみるとキャップ自体の直径が少し小さく、
文字も溝を掘っただけでは、ぱっと見で認識しづらい仕上がりでした。
これだと、せっかく焦点距離を入れてもあまり意味がありません。
そこで、次のバージョンでは見やすさを優先して調整することにしました。
バージョン2:文字を大きくして色入れ

バージョン2では、直径を少し大きくして、文字サイズも大きめに変更しました。
表示内容もシンプルにするため、絞り値は入れず、
焦点距離だけを表示する形にしています。
さらに、紫外線で固まるジェルネイルを使って、文字部分に色を入れてみました。
見やすさはかなり良くなったのですが、この色入れ作業が思った以上に手間でした。
液が取り切れず、文字の周辺が少しにじんでしまうのも気になります。
さらに、紫外線で硬化させる影響なのか、表面がほんの少しべたつく感じもありました。
そのため、この方法は一旦却下することにしました。
バージョン3:数字部分を別パーツ化

次に試したのが、焦点距離の数字部分を別パーツにする方法です。
あとから背面の溝にはめ込む形にすれば、文字の視認性も上がるのではないかと考えました。
ただ、この形状はうまく組み込むことができませんでした。
3Dプリンターは熱による収縮があるため、複雑な形状を別々に印刷すると、
微妙に寸法がズレてしまいます。
試してわかったこと:
数字部分を別パーツにすると見た目の自由度は上がりますが、
寸法調整が難しく、材料のロスや印刷時間も増えてしまいました。
できれば避けたかったのですが、最終的には
文字も一緒にプリントした方が良さそう
という判断になりました。

また、バージョン2のサイズだとマウント径に対して少しぴったりすぎて回しづらかったため、
バージョン3では直径を5mm大きくしていました。
ただ、これはこれで脱着時に手に当たり、少し不快感がありました。
バージョン4:サイズ感を再調整

バージョン4では、バージョン3よりも直径を約3mm小さくしました。
このサイズだと、脱着時に手が引っかかる感じもなく、
かなりちょうどいい大きさになりました。
焦点距離の印字も、やはり一緒にプリントした方がきれいです。
ただ、細かく見ると数字部分に下地が少し透けているのが気になりました。
バージョン5:文字の厚みを調整して完成

最終的なバージョン5では、焦点距離の数字部分を少し厚めに設計し直しました。
これにより、下地が透けにくくなっています。
あわせて文字サイズも調整し、ひとまず完成形となりました。
完成版のポイント
- 背面に焦点距離を大きく表示
- 文字も本体と一緒に3Dプリント
- 脱着しやすいサイズ感に調整
- テプラのように剥がれる心配がない
実際に使ってみた感想

実際に使ってみると、
背面に焦点距離が入っているだけで、かなり見やすくなりました。
カメラバッグの中でも、防湿庫に保管しているときでも、
どのレンズなのかすぐにわかります。
これまでのように、テプラのシールが剥がれる心配もありません。
見た目もすっきりしていて、思っていたより収まりが良いです。
キャップもしっかり止まってくれるので、軽く振ったくらいで落ちるようなことはなさそうです。
感覚としては、純正キャップよりもしっかり閉まっている印象があります。
使って感じたメリット:
レンズ名や焦点距離を確認するために、いちいちキャップを外したり、
レンズ本体を持ち直したりする必要が減りました。
複数レンズを使う人ほど、地味に便利さを感じると思います。
素材はPLA。夏場の保管には注意

ひとつ気になる点があるとすれば、使用している素材です。
今回使っているのは、3Dプリンターで一般的によく使われる
PLAというプラスチックです。
PLAは加工しやすいのがメリットですが、熱にはあまり強くありません。
そのため、夏の暑い車内に何時間も放置すると、変形する可能性があります。
注意点:
暑い車内など、高温になる場所での長時間保管は避けた方が安心です。
自分の場合、カメラやレンズを暑い車内に長時間置きっぱなしにすることはないので、
普段使いではそこまで大きな問題はないと思っています。
ただ、夏場の保管には一応注意して使っていきたいところです。
こうなってくると、車のパーツなどにも使われるABSやASA樹脂で印刷できる、
もう少し上位の3Dプリンターも気になってきます。
作成した焦点距離と販売ラインナップ

今回は自分用として、以下の焦点距離を作ってみました。
70-200mm
20-200mm
18-40mm
50mm
40mm
実際に使ってみると、同じように複数のレンズを使っている人にも、
便利に感じてもらえるのではないかと思いました。
そこで、ギアログショップでも販売してみることにしました。
現時点で用意しているラインナップは、ユーザー数が多そうな焦点距離を中心にした以下の6種類です。
販売予定ラインナップ
- 24-70mm
- 24-105mm
- 70-200mm
- 35mm
- 50mm
- 85mm
今後、需要がありそうな焦点距離やレンズ用のバリエーションは、
少しずつ増やしていければと思っています。
ギアログショップでチェック
焦点距離入りレンズリアキャップに興味がある方は、
ギアログショップもあわせてチェックしてみてください。
まとめ:複数レンズを使う人ほど便利なリアキャップ

今回は、焦点距離がひと目でわかる自作レンズリアキャップを紹介しました。
レンズのリアキャップは小さなパーツですが、複数のレンズを使っていると、
「どれがどのレンズかすぐにわからない」という場面は意外とあります。
背面に焦点距離を大きく表示するだけで、
カメラバッグや防湿庫の中での視認性が上がり、レンズ交換もスムーズになります。
テプラのように剥がれる心配がなく、見た目もすっきり管理できる
のは、実際に使ってみてかなり便利に感じたポイントです。
一方で、PLA素材のため高温環境には注意が必要です。
夏場の車内などに長時間置かないようにしつつ、普段のレンズ管理用として使うのが良さそうです。
レンズ管理をもう少しラクにしたい方や、防湿庫の中で焦点距離をすぐ確認したい方は、
ぜひチェックしてみてください。















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