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カメラバッグには沼がある。6Lという答えにたどり着くまで

カメラバッグって、一度買っても「次はもっと良いのがあるのでは…?」と気になってしまうんですよね。
小さすぎると入らないし、大きすぎると重たい。まさに永遠のテーマです。
そんな中で辿りついたのが “6リットル” というサイズでした。

同じ容量ながらまったく性格の異なる2つのバッグ──「S6」と「S9」を今回はご紹介します。
なぜ6Lなのか?4Lと8Lの“惜しさ”から見えてきたこと

容量4Lのバッグは身軽ですが、カメラ+レンズ1本+バッテリー程度でいっぱい。
「マイクやフィルターを持って行きたい」と思った瞬間、急に窮屈になります。

一方で8Lになると望遠やマイク類までしっかり入るものの、重さが一気に増し、
ワンショルダーで長時間歩くと肩が悲鳴をあげがちです。

つまり「歩き回りたいけど撮影小物も持ちたい」というニーズにハマるサイズが見当たらない…。
その隙間を埋めてくれるのが6Lという容量でした。
6Lの魅力:縦収納が可能になり、+αの装備が持ち出せる

4Lとの決定的な違いは、カメラを縦向きに収納できること。
横向きしか入らない4Lと違い、縦収納ができることで取り出しやすさが段違いです。
さらに余白も増えるため、
- レンズをもう1本追加
- 外部マイクやフィルター類
- 旅行必須のモバイルバッテリー
といった“あと一歩”の装備がしっかり収まります。
この絶妙な余裕こそ、6Lの魅力といえます。
S6とS9のデザイン比較:普段使いか、機材優先か
同じ6LでもS6とS9は見た目から大きく性格が異なります。
S6:街に馴染むカジュアルデザイン

S6はカメラバッグらしさが薄く、普段使いもできる柔らかい雰囲気。旅行先でも違和感なく持ち歩けます。
S9:機材感強めの“好きな人には刺さる”デザイン

S9はカメラバッグらしい見た目で、ガジェット感が好きな方にはちょうどいいテイストです。
外観サイズ

- S6:29×16×23.5cm
- S9:24×14×33cm
フロントポケットの違い

S6は3つのポケット構成で、小物整理が得意。

サイド・背面・底面の作り

S6のサイドは折りたたみ式ホルダー搭載。S9はペットボトルがそのまま入るポケットが両側にあり、利便性はS9がやや優勢。

背面は両者とも薄手のものを収納可能で、S6はフラップ付き、S9は止水ジップで雨に強い仕様です。
底面ではS9に三脚ストラップがあり、折りたたみ傘を固定できる点が便利でした。
開口部とストラップ

S6はフラップ+内側ジップの二重構造で大きく開く代わりにアクセスはワンテンポ必要。

S9はダブルジップで即アクセスできますが、手がファスナーに触れやすい構造です。
ストラップは、S6は体に沿う密着型。S9は片側が脱着可能で、ウエストバッグスタイルにもできるのがメリット。
長時間歩く撮影旅では、この柔軟さが大きく効きます。
防水性

意外にもS6はIPX4対応で雨に強く、S9も撥水加工+止水ファスナーで日常使用には十分対応しています。
小型バッグではカバーより本体の防水性が便利というのは納得でした。
収納力:縦収納が鍵。S6とS9は“余裕の質”が違う
S6内部

・奥行き8cm / 幅25cm / 深さ19cm
フルサイズ+24-105mm(ケージ付き)を横向きだと窮屈。
縦向きには入るものの、やや蓋が干渉します。ただし縦にすることでレンズ1本追加など余白が生まれるのがポイント。

10.2インチiPad(ケースなし)がギリギリ収納可能。仕切り板は大小4枚で細かくレイアウトできます。
S9内部

・奥行き11cm / 幅30cm / 深さ17cm
こちらは奥行きがしっかりあり、ケージ付きフルサイズでも余裕。
70-200mm望遠ズームを付けたままでも問題ありません。

仕切りは2枚でシンプル構成。蓋側ポケットにバッテリーを入れすぎると閉めにくくなる点だけ注意。
10.2インチiPad(ケース付き)も収納できます。
素材とクッションの違い

S9は柔らかめのクッションで体にフィットしやすい構造。

S6はしっかりめで自立しやすく、地面に置いたときの安定感が高いです。
内装生地は、S6は全面がマジックテープ対応でカスタム性が高い反面、指に引っかかりやすい点が気になるところ。
S9は必要箇所のみテープ対応で扱いやすい印象でした。
結論:撮影旅ならS9、家族旅行ならS6

両方使ってみた結果、用途がきれいに分かれました。
- 撮影メインの旅行・長時間の撮影 → S9
- 家族旅行・撮影時間が少なめ → S6
S9はケージ付きS5Ⅱ+望遠でも楽に入り、しかも傘を外付けできるので天候が不安な日にも安心。

一方でS6はポケット構成が優秀で、撮影以外の小物も整理しやすく、上部が大きく開くため家族旅行のような“撮影はサッと済ませたい日”に向いています。
6リットルというサイズが、まさに「歩けて、撮れて、持ちすぎない」ちょうどいいバランスでした。
気になる方は、動画を参考にしつつチェックしてみてください。














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