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ジャンクの2眼レフ買ってセルフ修理してみた

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ジャンク品の2眼レフカメラ「プリモフレックス」との出会い

ある日、ひときわ目を引く古い2眼レフカメラを見つけました。

その名は 「プリモフレックス」

1951年頃、東京光学がTOPCONブランドのもと製造したとされるこのカメラは、長い年月を経た味わい深いデザインが魅力的です。

しかし、手にしたのは状態が悪く「ジャンク品」として売られていた一台。価格は2000円。

見た目だけで購入を決めたものの、その後の修理は困難を極めることとなります。

今回は、このプリモフレックス修理の奮闘記をお届けします。

 

動画でも紹介しています

購入時のコンディション

購入時のプリモフレックスは、まさに「ジャンク品」と呼ぶにふさわしい状態でした。

  • ファインダー:カビと汚れに覆われており、像を確認するのも一苦労。
  • ダイヤル類:フィルムを送るダイヤル、ピント調整ダイヤルともに固着して動かず。
  • シャッター:動作はする。(正確なシャッタースピードが出ているかは不明)
  • 絞り:動作する
  • レンズ:前玉と後玉の両方にカビが確認され、クリーニングのためには分解が必要。

正直なところ「果たして修理できるのか?」という不安もありましたが、愛着を持って取り組めばきっと復活させられるはず。

そう信じて、修理をスタートしました。

修理開始!最初のステップは清掃

まずは、外観の清掃から始めました。

見た目の汚れを落としつつ、ファインダーやダイヤル類の動作を確認していきます。

ファインダーの清掃

ファインダーを分解し、ミラーとすりガラスを丁寧に拭き上げました。

これにより、視界はある程度改善

調べたところ、ミラーを新品に交換するとさらにクリアな像が得られるとのこと。

次のステップとして検討したい部分です。

固着したダイヤル類の修復

フィルム装着用のノブやフィルム送りダイヤルも動かない状態だったため、ホコリを取り除いた後にシリコンスプレーを塗布

軽くペンチを使いながら動かすことで、再び回るようになりました。

リセットボタンやフィルム送り機構も同様に清掃と調整を行い、正常に動作するよう復活

ここまでの修理で、少しずつ希望が見えてきました。

思わぬトラブル発生:修理失敗のポイント

順調に進むかと思われた修理作業でしたが、いくつかの場面で失敗も経験しました。

ピントダイヤルの破損

ピント調整用ダイヤルが全く動かなかったため、力を加えて回そうとした結果、ダイヤルのストッパー部分を削ってしまいました

このパーツは無限遠と最短撮影距離を制御する重要な役割を担っていたようです。

その後、内部を清掃してある程度は動くようにはなりましたが、完全には動かず不完全な状態に。

調整の方法を模索しながらの修理が続きました。

フィルム送り機構の分解

フィルムカウンターが正常に動作しないため、ギア部分を分解して構造を確認しました。

しかし、組み立て方が複雑で、元の状態に戻すまで2時間もかかる事態に。

試行錯誤の末、フィルムをセットし、リセットボタンでカウントが1になるように調整することで解決しましたが、これが正解なのか確信は持てていません。

ちゃんと動く「Yashica Flex」を購入

修理を進める中で、動作する同型カメラが手元にあれば構造や動作の正解が分かるのではないかと考えました。

そこで、ヤシカ製の 「YASHICA FLEX」 を新たに購入

動作が確認できる2眼レフカメラを手にすることで、プリモフレックス修理の参考資料として活用することにしました。

プリモフレックス、ついに復活

試行錯誤を繰り返しながらも、ピント調整機構の修理に成功しました。

問題の原因は以下の2点でした。

  1. レンズを動かす機構内部にカビたグリスが固着していた。
  2. レンズを動かす「勾玉型パーツ」の取り付け位置が間違っていた。

修理のついでにレンズ裏側のカビも丁寧にクリーニングし、できる限りの最善を尽くしました。

傷は残っているものの、撮影に支障はないレベルまで改善。

修理を終えて

自分の手で修復したカメラには、既製品にはない愛着が生まれます。

今回のプリモフレックス修理では、多くの学びと達成感を得ることができました。
また、作業を記録しておく大切さも痛感。

次回以降はしっかりと写真や動画で記録を残しながら進めたいと思います。

今後は、このカメラで撮影を楽しむとともに、ヤシカフレックスの清掃やメンテナンスも行っていく予定です。

2眼レフカメラに興味のある方は、ぜひ修理やカスタマイズに挑戦してみてください。

あなたの手で蘇らせたカメラが、きっと新たな写真の世界を広げてくれるはずです!